たれぞ~箱の感想第2弾です
あずみ椋『ニーベルングの指環』(上)(下)
ワーグナーの戯曲「ニーベルングの指環」の漫画化。
池田理代子さん里中満智子さんも漫画化してますが、
あずみさんのが一番原作に近いように思います(って、原作を見たこと無いけど)
池田さんは絵の華やかさで魅せ、里中さんは男と女の愛憎劇でドラマにと
それぞれの魅力があったけど
あずみさんはお得意の北欧神話の世界で、雰囲気たっぷり!
特にローゲのキャラが素敵です。
三者の中で一番ファンタジーっぽく、一番私の好み
あずみ椋『ミステリオン』全5巻
1879年、船乗りのレオンは彼に意味ありげに近づく謎の紳士と出会う
紳士の名はヴォルフラム・フォン・フォーゲル男爵
そして、漂流船でただ一人生き残っていた少女ラピス
彼女もまたレオンを知っている風だった
彼らと出会ってから、レオンの世界は確実性を失っていく。。。
自分の記憶に自信の持てなくなったレオン
己の正体を見つけるためにヴォルフラムに再び近づく
が!
そこで思い出した己の姿は400年生き続ける錬金術師のレオンティン・ローゼンクロイツ
しかも、錬金術師の秘密結社薔薇十字団から裏切り者として
永遠に追われる身だった
何故追われるのか!?
400年前に何があったのか?
謎の少女ラピスの正体は?
そして、ヴォルフラムは敵か?味方か?
闇に飲み込まれようと、決して現状に満足できない人間を
ミステリアスに描いています
こういうの描かせると、ホントあずみさんは上手い!
ただただ、ストーリーにぐいぐい引き込まれていきます
しかし、じゃ、主人公が何をしたのか!?って、思い返してみたら
大人になるのに400年も掛かった男の話なんだよね~
さて、ここに出てくるヴォルフラムくん
彼は、別の短編「聖アントワーヌの呪縛」にも出てきます
オカルトと悪魔崇拝にのめりこんで自滅していく父親を
覚めた目で見つめる若きヴォル君を描いた佳作です
「ミステリオン」のヴォル君よりこっちのヴォル君の方が
カッコ良くて素敵です
「ミステリオン」ではただの金魚のフンだよ~
明智抄『サンプル・キティ』(全4巻)
『砂漠に吹く風』(全2巻)
『死神の惑星』(全3巻)
明智抄さんトオルさんが絶賛されているのでいろいろ借りしたけど、
面白かったのはこの3作
「始末人シリーズ」のシュールなギャグは肌に合わなかったわ~
「サンプル・キティ」
小さな娘もいる、ごく普通の主婦小夜子
隣の部屋に死んだ兄と良く似た双子の兄弟が越してきた時から
小夜子の日常は普通でなくなっていく。。。
実は、彼女は強力な超能力の因子を持っていて
ある組織から子供の時から狙われていたのだった
近親交配で純血種の超能力者を作っていく話なんだけど
当事者はあっけらかんとしてます
小夜子にとっては、近親相姦?・殺人の苦悩より
晩の献立の方が大事なのだ!
いいな~、この足が地に付いた図太さ!
「砂漠に吹く風」
知識や記憶を受け継いで生きなければいけないシロッコのクローンたち
ゆえに、先人たちの苦悩までも受け継ぎ
ウィルスのように広がるクローンたちの自殺。。。
それを救うためには?
シロッコの初代クローン、マイク-スミスは
オリジナルの天才科学者シロッコの生涯を追体験することで
クローンたちに広がる絶望を癒そうとする
面白いんですが、
インナースペース物のSFは理解するのが大変!
ところで、主人公シロッコなんだけど
「サンプル・キティ」に出てきた科学者エリーにそっくり
シロッコの父親は謎のままだし、
この辺り、何が繋がりがありそうな気がします
「死神の惑星」
「砂漠に吹く風」の続編
ストーリー的に関連は無いけど、
主人公が初代クローンのヒトリ(マイク-スミス)が主人公
アンダーソン財団を出て、旅に出たヒトリ
宇宙の吹き溜まりのような惑星グラーシスに流れ着く
惑星の実力者ウォーリィに拾われ、愛人として暮らすようになる
あるとき、酒場のロイやリンと出会うが
彼らもまた、何かを抱えてグラーシスにたどり着いたのだった。。。
と、まぁこんな導入部なんだけど
ストーリーの内容はとても一言で説明出来そうも無いので
リンクを張ったから、興味のある方はここを見て~
「死神の惑星」
1回読んだだけでは、決して理解できない深~い内容でした
最後に蒲生総『ガーター騎士団』(全3巻)
『リチャードⅡ世』①
『トゥルーナイト』
画像が出て来なかったので、興味のある方はたれぞ~さんのサイトを見てください
「ガーター騎士団」はエドワード3世とその皇太子、黒太子エドワードの物語
「リチャードⅡ世」は、10歳で王位を継いだ黒太子エドワードの長子リチャード。その苦悩を描いた物語
「トゥルーナイト」はアーサー王とランスロットの物語
同名の映画があるから、その漫画化でしょうか?
絵は綺麗ですよ。設定も好みの時代物。
だから、面白かった!と。。。言いたい所だけど、う~~ん。。。
今一でした
まず第一に、当時の社会情勢について説明不足!
作者がイギリスが好きで、騎士とお姫様の時代が大好き!って事だけは
びんびん伝わってきましたけど。。。
読者を置いてきぼりにしちゃ~いけません
自分の思い込みだけで突っ走ってる感じです
第二に、絵が綺麗でヒーローが美しく描かれているのは結構なんだけど
線が細すぎて、とても騎士には見えない
すぐ泣くし。。。
あんな泣き虫で女々しくて騎士だなんて!!
時代背景とキャラ設定への違和感が最後まで抜けませんでした
この後、青池さんの「アルカサル」13巻を読んだんだけど
そこに出て来た黒太子
脇役だから、ちょこっとしか出てこないのに
時代背景から黒太子のキャラまで、すんなり理解できました
やっぱり、力量の差だよなぁ。。。
蒲生さん、申し訳ないけど★一つです
ほ~、やっとタレゾ~箱のレビュー終了
肩の荷が下りたわ~~
あずみ椋『ニーベルングの指環』(上)(下)
ワーグナーの戯曲「ニーベルングの指環」の漫画化。
池田理代子さん里中満智子さんも漫画化してますが、
あずみさんのが一番原作に近いように思います(って、原作を見たこと無いけど)
池田さんは絵の華やかさで魅せ、里中さんは男と女の愛憎劇でドラマにと
それぞれの魅力があったけど
あずみさんはお得意の北欧神話の世界で、雰囲気たっぷり!
特にローゲのキャラが素敵です。
三者の中で一番ファンタジーっぽく、一番私の好み
あずみ椋『ミステリオン』全5巻
1879年、船乗りのレオンは彼に意味ありげに近づく謎の紳士と出会う
紳士の名はヴォルフラム・フォン・フォーゲル男爵
そして、漂流船でただ一人生き残っていた少女ラピス
彼女もまたレオンを知っている風だった
彼らと出会ってから、レオンの世界は確実性を失っていく。。。
自分の記憶に自信の持てなくなったレオン
己の正体を見つけるためにヴォルフラムに再び近づく
が!
そこで思い出した己の姿は400年生き続ける錬金術師のレオンティン・ローゼンクロイツ
しかも、錬金術師の秘密結社薔薇十字団から裏切り者として
永遠に追われる身だった
何故追われるのか!?
400年前に何があったのか?
謎の少女ラピスの正体は?
そして、ヴォルフラムは敵か?味方か?
闇に飲み込まれようと、決して現状に満足できない人間を
ミステリアスに描いています
こういうの描かせると、ホントあずみさんは上手い!
ただただ、ストーリーにぐいぐい引き込まれていきます
しかし、じゃ、主人公が何をしたのか!?って、思い返してみたら
大人になるのに400年も掛かった男の話なんだよね~
さて、ここに出てくるヴォルフラムくん
彼は、別の短編「聖アントワーヌの呪縛」にも出てきます
オカルトと悪魔崇拝にのめりこんで自滅していく父親を
覚めた目で見つめる若きヴォル君を描いた佳作です
「ミステリオン」のヴォル君よりこっちのヴォル君の方が
カッコ良くて素敵です
「ミステリオン」ではただの金魚のフンだよ~
明智抄『サンプル・キティ』(全4巻)
『砂漠に吹く風』(全2巻)
『死神の惑星』(全3巻)
明智抄さんトオルさんが絶賛されているのでいろいろ借りしたけど、
面白かったのはこの3作
「始末人シリーズ」のシュールなギャグは肌に合わなかったわ~
「サンプル・キティ」
小さな娘もいる、ごく普通の主婦小夜子
隣の部屋に死んだ兄と良く似た双子の兄弟が越してきた時から
小夜子の日常は普通でなくなっていく。。。
実は、彼女は強力な超能力の因子を持っていて
ある組織から子供の時から狙われていたのだった
近親交配で純血種の超能力者を作っていく話なんだけど
当事者はあっけらかんとしてます
小夜子にとっては、近親相姦?・殺人の苦悩より
晩の献立の方が大事なのだ!
いいな~、この足が地に付いた図太さ!
「砂漠に吹く風」
知識や記憶を受け継いで生きなければいけないシロッコのクローンたち
ゆえに、先人たちの苦悩までも受け継ぎ
ウィルスのように広がるクローンたちの自殺。。。
それを救うためには?
シロッコの初代クローン、マイク-スミスは
オリジナルの天才科学者シロッコの生涯を追体験することで
クローンたちに広がる絶望を癒そうとする
面白いんですが、
インナースペース物のSFは理解するのが大変!
ところで、主人公シロッコなんだけど
「サンプル・キティ」に出てきた科学者エリーにそっくり
シロッコの父親は謎のままだし、
この辺り、何が繋がりがありそうな気がします
「死神の惑星」
「砂漠に吹く風」の続編
ストーリー的に関連は無いけど、
主人公が初代クローンのヒトリ(マイク-スミス)が主人公
アンダーソン財団を出て、旅に出たヒトリ
宇宙の吹き溜まりのような惑星グラーシスに流れ着く
惑星の実力者ウォーリィに拾われ、愛人として暮らすようになる
あるとき、酒場のロイやリンと出会うが
彼らもまた、何かを抱えてグラーシスにたどり着いたのだった。。。
と、まぁこんな導入部なんだけど
ストーリーの内容はとても一言で説明出来そうも無いので
リンクを張ったから、興味のある方はここを見て~
「死神の惑星」
1回読んだだけでは、決して理解できない深~い内容でした
最後に蒲生総『ガーター騎士団』(全3巻)
『リチャードⅡ世』①
『トゥルーナイト』
画像が出て来なかったので、興味のある方はたれぞ~さんのサイトを見てください
「ガーター騎士団」はエドワード3世とその皇太子、黒太子エドワードの物語
「リチャードⅡ世」は、10歳で王位を継いだ黒太子エドワードの長子リチャード。その苦悩を描いた物語
「トゥルーナイト」はアーサー王とランスロットの物語
同名の映画があるから、その漫画化でしょうか?
絵は綺麗ですよ。設定も好みの時代物。
だから、面白かった!と。。。言いたい所だけど、う~~ん。。。
今一でした
まず第一に、当時の社会情勢について説明不足!
作者がイギリスが好きで、騎士とお姫様の時代が大好き!って事だけは
びんびん伝わってきましたけど。。。
読者を置いてきぼりにしちゃ~いけません
自分の思い込みだけで突っ走ってる感じです
第二に、絵が綺麗でヒーローが美しく描かれているのは結構なんだけど
線が細すぎて、とても騎士には見えない
すぐ泣くし。。。
あんな泣き虫で女々しくて騎士だなんて!!
時代背景とキャラ設定への違和感が最後まで抜けませんでした
この後、青池さんの「アルカサル」13巻を読んだんだけど
そこに出て来た黒太子
脇役だから、ちょこっとしか出てこないのに
時代背景から黒太子のキャラまで、すんなり理解できました
やっぱり、力量の差だよなぁ。。。
蒲生さん、申し訳ないけど★一つです
ほ~、やっとタレゾ~箱のレビュー終了
肩の荷が下りたわ~~