2016年に富山市起きた 市議が次々辞職しその疑惑をあばいた地元テレビ局の取材班による本です
きっかけは議員報酬引き上げで、市議会は月額60万円から70万円への大幅アップを決めた
このことは全国ニュースでも話題になり 市民から議会に対する不信感が生まれてました
そんな時に政務活動費への疑惑が持ち上がり、情報公開で公開された資料を記者たちがチェックするうちに
自民党のある議員が、開いてもいない市政報告会の経費を領収書を偽造して手に入れていたのである
その議員だけではなく偽造の手口が共有され 野党の議員も行っていて14人の議員が辞職した
まるで組織ぐるみ・・本当に驚いたんですが、そのときの話が詳しく書かれていました
小さな地方のテレビ局でしたが、少ない人数で不正を追っていくのは大変だったでしょう
議員や行政との癒着みたいなものも書かれてて情報公開請求も筒抜けになってたりして
行政もしっかりしろと感じた本です
まだ行財政改革、議会改革が進んでいないところも多いと思うのですが
今話題になってるスピード辞職した神戸の元市議会議員だけでなくまだまだありそうですね・・・
金額の大小ではなく不正はダメです
いろいろな意味で彼が目立ってしまってるのでターゲットになってますが
意外と普通の感覚でやってる人もいるのかな?とこの本を読んで感じました
私は個人的に本当に真面目に活動してる議員の皆さんがこんな人たちの為に疑いの目で見られることが
とても気の毒でなりません
そして私たち選ぶ方にも大いに問題ありです
この本を読んでいてとても残念だったのは 不正は勿論悪いですけど
議員辞職が相次いで議会が開けなくなって補欠選挙をした時の投票率が
26.94%
そして今年の市議選の投票率
47.83%
もっと投票に行かないと・・・
不正で議員辞職した人も当選してる・・・
きちんと仕事さえしてくれれば少々の不正もOKっていうことなのでしょうか!?
久々のノンフィクション面白かったです