地理にがてが旅したい

散歩していて、たまに迷子になります。
ほんのちょっと方向ダメなんです。

プリンを食べる

2012年02月10日 04時11分38秒 | 日記

これまでプリンなるものを買ったこともなく(たぶん)、いざ食べようと皿にプリンをかぶせるも一向にプリンなるものが皿の上におりてこない。
もしかしたら、なにやら皿が汚れているとか下りる事を嫌う理由があって下りないのかも知れないと思い、しげしげと皿を見るに、特別変わった様子もなく、2度、3度と渡世人がサイコロ博打をするかのような仕草で、皿の上にプリンをかぶせてみるのだが、プリンはというと、少女が恥じらいイヤイヤをするかのように着地することをためらっている。
  
さてどうしたものか。
やさしい言葉で「出ておいで~」と声をかけ、辛抱強く出てくるのを待つか、それとも山賊のようになりきって、強引にムリヤリ引きずり出して、無防備になったそいつをゆっくり舐めまわすか。
などと妄想をしていると、プリンのカップの尻になにやら突起物が見えた。
  
なんだろうこの突起物?
恐る恐る、プリプリのプリンのお尻を覆っているカップに、そーっとバレないように手を這わせ、もしかしたら痴漢ってこのような気持ちなのかも知れないと、走馬灯のように次から次へと浮かんでくる妄想をかき消し、震える手でその突起物をさわってみると、震えるあまり「プツッ!」とその突起物を押し倒してしまい、少女が「あ~れぇ~っ!」と叫んだかのような状況が頭の中で浮かび、ヤバイ!口をふさがなければと思った瞬間、あれほどイヤイヤしていたプリンが観念したかのようにお皿の上にそーっと着地した。
  

やはりプリンをものにするには、押し倒すぐらいの強引さも必要なのかなと思いながらプリンを食べた。


コメント
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