雪姫鳥の独り語

雪姫鳥の山暮らし、日常に感じる事。
雪姫鳥のニットの紹介、旅した国の回想。
食べ物や子育て、雪姫鳥のエコライフ。

1987年インド紀行 vol. 7 ウダイプル

2018-07-20 07:02:38 | 

ひと月以上も過ごしたプシュカルを離れたのは、3月を過ぎていたと思う。

バグアン・ラジニーシのアシュラムのある、プーナを目指し、途中にある、ウダイプルに寄った。

ここの湖上に浮かぶレイクホテルは、映画007の舞台にもなり、美しく有名でした。


客引きに案内された、小ぎれいな安ホテルには、日本人も多かったと記憶している。

近くに広大なボタニカルガーデンがあり、その種類の多さに驚いた記憶があります。

湖上ホテルへは、観光船のような船で往復し、ドリンク料金も含まれ紅茶とクッキーをロビーで頂きました。

シーズンオフなのか、人も少なかった。


ここで、私は忘れられない体験をしました。

戻るまで時間もあり、そんなにウロウロするほどの興味も無かったので、ロビーでのんびりしていた。

すると、外国人が新聞を読みながら、座っていた。

ボーイがグラスビールを運んで来た。外国人は口をつけずに立ち去った。

どれ位の時間がたったであろう?周囲には誰もいなかった。

私は、無性にビールが飲みたかった。

そして、何気なくそのソファに座り、新聞を読むふりをした。

そして、新聞で隠れるように、ビールを飲んだ。

美味しかった、中サイズの洒落たグラス一杯のビール。

もし誰かに聞かれたら、エクスキューズミーと言って、

とっても喉が渇いていたので、という事に決めていたけれど、誰もその場には来なかった。

まるで、私がビールをオーダーして、飲んでいるかのようで、後から来た人は、気に留める様子もなかった。


帰りの船の時間になり、パレスを後にした。

この一杯のビールがなければ、ウダイプルは、それほど記憶には残っていなかったと思う。

エジプトでも、高級ホテルのロビーに座っていても、自然に溶け込んでいた。

日本人だからと他国の人に言われたけど、時代も変わり、今はどう思われているのだろうか?

続く

 


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