五木寛之の本を読んでいたら、
「よろこび下手な人」という話が書いてありました。
人に何かプレゼントをされた時や、
優しくされた時に心の中は喜びでいっぱいなのに、
わざと平静を装ったり、
反対の気持ちを表してしまう人のことです。
その人のことをよく知っている人たちは
「またか・・・」と納得してくれるだろうけれど、
正直なところ気持ちはすっきりしないだろう・・と、いう話!
読みながら「そう!そう!」とうなづいてしまいます。(笑)
そして、「よろこび上手な人」についても書いてありました。
それを読みながら、
私はなんだか胸に突き刺さるものがありました。
自分で言うのもなんですが・・・
本来、私は「よろこび上手な人」でした。
ずっと、由紀子の小さな成長を
親ばかと言われるほどよろこんできたんです。
でも、最近は・・・
私は喜び方が下手になってきたような気がします。
この数年、
ちょっと辛いことが続いたせいかもしれないけれど、
頭の中に浮かぶイメージは喜ぶことよりも、
嘆くことのほうが多くなっているような気がするんです。
本には、よろこぶというのは
習慣なのかも知れないと書いてありました。
努力して喜んでいるうちに
なんでもうれしく思えるようになる・・・と。
私は由紀子が自閉症とわかったときから、
由紀子の日記をつけているけれど、
最初の頃の日記は「よかった探し」の毎日でした。
あの頃、
私は知らないうちによろこぶ事を練習していたんだなぁ~と、
ちょっと納得してしまいました。
実はこの五木寛之の本はずいぶん前に買って読んだ本でした。
その頃の感想は「あんまりおもしろくない!」でした。
たぶん、この「よろこび上手」という話も読んだはずなのに・・・
その時は何も感じなかったんでしょうね。
きっと、その頃はよろこぶことが
当たり前だったからかもしれない。
私、もう一度練習をしようと思います。
今度は由紀子のことではなく、
自分の生活の中のよかった探しをしてみようと思っています。
たとえば、今日は・・・。
「Drコトーのスペシャルの前編を見逃して、
後編だけしか見ていなかったのに、
今日再放送で前編を見ることができた!
うれしかった!」
なーんてね!(笑)
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