ゆきちゃん通信++tomiの日記++

自閉症の娘、由紀子の毎日と
母の生活を綴っています。

よろこび上手と、よろこび下手

2006年11月04日 | ゆきちゃんの日記

五木寛之の本を読んでいたら、
「よろこび下手な人」という話が書いてありました。 

人に何かプレゼントをされた時や、
優しくされた時に心の中は喜びでいっぱいなのに、
わざと平静を装ったり、
反対の気持ちを表してしまう人のことです。 

その人のことをよく知っている人たちは
「またか・・・」と納得してくれるだろうけれど、

正直なところ気持ちはすっきりしないだろう・・と、いう話! 
 

読みながら「そう!そう!」とうなづいてしまいます。(笑) 
 

そして、「よろこび上手な人」についても書いてありました。 

それを読みながら、
私はなんだか胸に突き刺さるものがありました。 
 

自分で言うのもなんですが・・・
本来、私は「よろこび上手な人」でした。 

ずっと、由紀子の小さな成長を
親ばかと言われるほどよろこんできたんです。 
 

でも、最近は・・・

私は喜び方が下手になってきたような気がします。 

この数年、
ちょっと辛いことが続いたせいかもしれないけれど、
頭の中に浮かぶイメージは喜ぶことよりも、
嘆くことのほうが多くなっているような気がするんです。 
 

本には、よろこぶというのは
習慣なのかも知れないと書いてありました。 

努力して喜んでいるうちに
なんでもうれしく思えるようになる・・・と。 
 

私は由紀子が自閉症とわかったときから、
由紀子の日記をつけているけれど、

最初の頃の日記は「よかった探し」の毎日でした。 

あの頃、
私は知らないうちによろこぶ事を練習していたんだなぁ~と、
ちょっと納得してしまいました。 
 

実はこの五木寛之の本はずいぶん前に買って読んだ本でした。 

その頃の感想は「あんまりおもしろくない!」でした。 

たぶん、この「よろこび上手」という話も読んだはずなのに・・・ 

その時は何も感じなかったんでしょうね。 

きっと、その頃はよろこぶことが
当たり前だったからかもしれない。 
 

私、もう一度練習をしようと思います。 

今度は由紀子のことではなく、
自分の生活の中のよかった探しをしてみようと思っています。 



たとえば、今日は・・・。 

「Drコトーのスペシャルの前編を見逃して、
後編だけしか見ていなかったのに、
今日再放送で前編を見ることができた!
うれしかった!」 


なーんてね!(笑) 


=END=
 
 

 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする