ゆきちゃん通信++tomiの日記++

自閉症の娘、由紀子の毎日と
母の生活を綴っています。

再会

2007年01月13日 | ゆきちゃんの日記
今日、由紀子はとても懐かしい人と再会をしました。 

保育園時代の担任の先生です。 
 

この先生は由紀子が自閉症と解かったばかりの頃、 

必死に我が子の障害を受け入れようとして、
もがいていた私を支えてくださり、
そして、一緒に由紀子を育ててくれた方です。 
 

出会ってから11年がたちますが、
今でも私と由紀子にとっては大切な人です。 

今はふるさとの島で保育園の園長先生をされています。 
 
その先生から年賀状で、
「13日の夕方、出張の帰りに大村の空港に着きます。」
と連絡をいただいたのです。 
 

私はとてもうれしくて、
ぜひ会いたいと思ったのですが、
由紀子は小さな頃から
「再会」が苦手で、

懐かしい人と久しぶりに会うとパニックを起こしてしまいます。 

だから、再会をする時にはかなりの配慮が必要です。 

出会った時にパニックになると、
相手の方にも悲しい思いをさせてしまいますから・・・。 
 

でも、今回は少し様子が違っていました。 

事前に話をしたら 

「O上先生?・・・・保育園よ!!」
(*゜ー゜*) 

と、意外に冷静に受け入れてくれたのです。 
 

これなら大丈夫かもしれない! 

そんな気がしたので、
思い切って空港へ連れて行くことにしました。 

(もしかの時のためにYukiパパにも一緒に行ってもらいました。) 
 

先生とお別れをして8年になります。 

今までに、2度お会いするチャンスがありました。 
 

一度目はお別れをして一年目でしたが、
大きなパニックを起こして泣き声だけ残して、
顔を見ていただく事もできませんでした。 


2度目はその2年後、
会う直前にフラッシュバックで不安定になりながら、
保育園時代のお友達、全員の名前を口にして
私をびっくりさせました。 
 

その時に初めて
由紀子が再会でパニックを起こす原因が解
かったような気がしました。 

過去の記憶を忘れる事ができない由紀子は、
懐かしい人に再会すると、 

心の奥にしまいこんだ
たくさんの思い出が一度によみがえって来て、 

心の中で情報をうまく整理をできずに
混乱してしまうのです。 
 

あれから、5年目の再会です。 

由紀子はどれくらい心の成長をしたでしょうか・・・。 
 

飛行機から降りてくる先生の姿を見ても、
もうパニックを起こすような事はありませんでした。 

「O上先生だ!いた!いた!」
( 〃▽〃) 

余裕です。(笑) 
 

でも、遠くから先生を見た時には
そう言っていた由紀子ですが、 

いざ近くに来ると
どうしても直接顔を見る事ができません。(笑) 
 

身体は先生の方を向いているのですが、
目だけは宙を泳いでいます。 

それでも、
ちゃんと用意しておいたプレゼントも渡す事ができたし、
一緒に記念写真も撮る事ができました。 
 



いつの間にか、先生よりも背が高くなっていました。 
 

 

これが、お別れをした頃に撮った写真です。 

由紀子は本当に大きくなりました。 
 

15分ほどの時間でしたが、
今日の再会は大成功でした。 

わーい♪(*⌒▽)ヾ(^▽^*)よしよし 
 
 

昔、再会の時にパニックを起こした日の日記には
先生に対する申し訳ない気持ちがいっぱい書いてありました。 

そして、最後に 

「いつか由紀子が大きくなって、
自分の心のコントロールが取れるようになったら、
笑顔でお会いできる日が来るかもしれない!
それまで、待ってやって欲しい!」 

と、書いていました。 
 

そして、今日! 

由紀子の笑顔を先生に見ていただく事ができました。 

あの日記の想いがかなった瞬間でした。 
 

今度会う時はもっと大人になった由紀子の姿を
見ていただけると思います。 

その日が今から楽しみです。


=END=
 
コメント
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