ゆきちゃん通信++tomiの日記++

自閉症の娘、由紀子の毎日と
母の生活を綴っています。

強迫性皮膚摘み取り症

2018年03月06日 | ゆきちゃんの日記
由紀子は自分の頭や顔を叩く自傷のせいで
網膜剥離を起こして
片目を失明したのですが

手術の後、自分でも
失明の原因は頭を叩いたせいだと理解したのか

徐々にその自傷行為は無くなって
この2年ほどは顔や頭への自傷は無くなりました。


でも、その代わりに出たのが
手の指の皮を剥ぐという
痛々しい自傷行為です。

ちゃんと名前があって
「強迫性皮膚摘み取り症」というそうです。



最初は爪噛みの延長で
あま皮を剥ぐぐらいだったのですが
最近は指のあらゆる所の皮を
口で噛んで剥ぐようになりました。


いつもどの指か
赤むけ状態になっていて
痛々しいです。


今日、ふと見たら
右手の中指の関節の所が
えぐれてカサブタができていました。

(*´・д・)・・・痛そう~~

こんなに深い傷は初めてかもしれません。

これでは、指を曲げるのも痛いでしょうに・・・



起きている時に薬を塗ると
また口で触って
薬をなめてしまうかもしれないので
寝るときにしか治療はできません。


それで今夜も
布団に入ってから治療をしようと
薬を持って近づいたら


「大丈夫!大丈夫よ!」
ヾ(´▽`;;)ゝ エヘヘ

と、言って手を出しません。




言いたいことは分かっています。(笑)

母が布団に近づく前まで
別の指の皮を剥いでいたんです!

その指に絆創膏を貼られたら
続きができなくなるので
嫌がっているんです。
( ̄_ ̄ i)


「違うから!!
その指じゃなくて
反対の手の血が出ているところに
薬を塗るの!!」
(ー_ー;)


すると、右の中指を見て

「これよ!これよ!」
( ̄▽ ̄;)アハハ

と言って、手を差し出してきました。


とりあえず、えぐれた所を
消毒して薬を塗って
絆創膏を貼って・・・
終了です。



母が布団から離れると
さっきまで噛んでいた指を
また噛み始めました。

(;-ω-) =3 ハァ~



こうして様子を書くと

どうして、新たに剥ごうとしているのを
止めないのか?

と、思われるでしょうが・・・


その自傷行為を止めれば
また違う自傷行為が始まる恐れがあるからです。


由紀子の自傷行為は
止められるたびに場所が移って行きます。



頭や顔を叩くと失明をする恐れがあります。

足首やひざを叩くと
青あざができて腫れて歩行ができなくなります。

関節や骨のあたる部分ばかり叩くので
最悪、骨折も覚悟しなければなりません。


そして・・・

次は、もしかしたら
道具を使うようになって
自分自身を傷つけてしまうかもしれない・・・
(||゚Д゚)ヒィィィ!



そう考えると
指の皮を噛んで赤むけになっても
治療をすることができるから・・・

それくらいで済むのなら・・・



と、思ってしまうんです。


こんな考えは間違っているのかもしれないけれど
自傷行為そのものをやめさせらないから
どうしようも無くて・・・
(´;ω;`)トホホ



最近は
デイサービスの協力で
生活環境を整えたりして
落ち着いて暮らせるようになって

強度行動障害の
激しい行為は治まっていますが

この自分自身を傷つけてしまう行為は
なかなか無くなりません。


さらに環境を整えてやれば
この行為も治るのでしょうか?

でも・・・
どこをどう整えればいいのやら・・・


母の悩みは尽きないのであります。
┏(_ _;)┓ガックリ


=END=
コメント (8)
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