ゆきちゃん通信++tomiの日記++

自閉症の娘、由紀子の毎日と
母の生活を綴っています。

じーじの記憶 その2

2020年04月02日 | 両親の介護
アルツハイマーで記憶が
曖昧になってきたじーじ

先日は若いころの記憶が蘇ってきて
幸せそうだった話を書きました。


そんなじーじが
もう三か月ぐらい探しているものがあります。



「ベットの先の方に・・・
ここにあった何かが・・・ない!」
σ(o´・Å・`o)??



なにに使うものなのかも
色も形も全然分からないけれど
何かが無いのだそうです。

それが不安で仕方がないようです。


アパートに住んでいる頃に言い出して
訪問看護のスタッフや
ヘルパーさんなどを巻き込んで
いろいろ探しましたが
分からないまま・・・

じーじは一過性意識喪失発作を起こして
入院して
そのまま今の施設に入りました。


また物を動かしたら
「無い!」と探すかもしれないからと
アパートのベットの周りを写真に撮って

施設の部屋に
そのまま移動しました。


それは、それで成功したと思うのですが・・・

「ベットの先の方に・・・
何かが・・・ない!」
σ(o´・Å・`o)??

の問題は現在も続いています。(笑)


私の顔を見るたびに
いつも困ったように訴えてきます。

多分、もう見つからないと思っているのですが
それでも、じーじには

毎回
「困ったねぇ~?!
何がないんだろう?
どこに行ってしまったんだろうね?!
私も探してみるから!!」
と、答えるようにしています。


すると、とりあえずは
納得してくれるんです。(笑)


でも、ばーばは真面目な人なので
なんとかしてあげたいと
強く思うあまり

何色の物?
どんな形?
なにに使うの?
何かヒントが無ければ
見つけられないやろ?

と質問攻めにしてしまって・・・

じーじは混乱して苛立って
興奮して
ばーばを怒鳴ってしまいます。

じーじを助けようと
一生懸命なだけなのに・・・

かわいそうなばーばです。

「私にはtomiちゃんのように
上手くお父さんの相手ができない!」

と、言って落ち込むばーば!(笑)

。・゚・(。つД≦)ヽ( ̄ω ̄=) ヨシヨシ



不安になって混乱している人には
まずは共感してあげることが
なによりも救いになる!!


これは、由紀子を育てる中で
学んだことです。

そして・・・

周りのことがよく理解できなくて
いつも不安を抱えている
今のじーじと由紀子の世界は
なんとなく共通していることが多いから

スケジュールなど
分かりやすく紙に書いて提示したり

何かを伝える時には
端的に短い言葉で伝えたり

私がやっていることは
由紀子に対することと同じなのです。


もし、私がじーじの扱いが
上手いとしたら・・・

それは、由紀子のおかげだし

私には
由紀子を育てた
27年のキャリアがある!!(笑)
<( ̄^ ̄)>エヘン!


でも・・・・
我が家には
私以上にじーじを理解している
人がいます。

じーじが探し物をしている話を
まーまーにした時

黙って聞いた後
ボソッと言いました。


「じーじが探しているものは・・・
それは記憶だよ!!」


w(°o°)w おおっ!!
確かに!!(笑)


記憶が見つかれば
じーじの不安は
全てが解決するよね・・・・

名言です。(笑)


でも、今じーじが探しているのは
どんな記憶なのだろうか?

=END=
コメント
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