近未来の新疆ウイグルに於けるジハードを描く上では、その根拠地となるアフガニスタンはどうしても避けて通れません。
アフガンとウイグルは回廊の様な渓谷で繋がっており、そこには現在でも多くのウイグル人が逃げ込んでいてジハードの聖域となっています。
アフガンに於ける「聖戦の系譜」は「ランボーⅡ 怒りのアフガン」で描かれており、ここではアメリカの軍事支援を受けてソ連による「革命の輸出」を退けました。
ここまでは確かに「聖戦」として描かれていますが、その後アフガンは軍閥割拠の戦国時代に突入してしまい、それを調停しようとしたアメリカは泥沼に引きずり込まれて撤退しました。
現在のタリバン政権は、ライバルだったイスラム国やアルカイダとの対立を収める方向に進んでおり、イスラム教徒どうしが戦うコトはもう懲り懲りの様です。
これから35年後のアフガンがどんな国になっているかを描くのは、日本の近未来の様に楽観は出来ませんが、やはり同じく理想化した未来を描きたいと思います。
それはアフガン人が「聖戦の系譜」を思い出す未来で、真の敵はアメリカや同胞達ではなく、革命を輸出してアフガニスタンを支配しようとするロシアや中国だと認識します。
しかし中央アジアの「~スタン」の国々は、いくら何でも細かい国境線で区切られ過ぎなので、近未来ではEUの様に統合されて欲しいです。
そうして初めてイスラム教徒どうしの連帯は強固なモノとなり、東トルキスタン(ウイグル)の同胞達にも手を差し伸べられる様になるでしょう。