真の動物福祉牧場を目指して

42.「 Bold as Love」(愛の如く赤裸々)

この曲は何度も紹介したので、ダウンロード若しくは、このタイトルのCDを買われた方もいるコトを期待しております。

ジミ--ヘンドリクスをジョン-レノンの次に持って来たのは、彼がカウンター カルチャー(非主流文化)においてレノンに匹敵するカリスマ性を持ち続けているからです。

ジミヘンが20代で活躍した時代は、ベトナム戦争と公民権運動(黒人暴動)が真っ盛りの頃でした。
この時代を描いた映画では「Hair(髪)」を紹介したコトがあり、そこで活躍する登場人物達はジミヘンの歌で大いに励まされていました。

ジミヘンは27才の若さで、睡眠薬と酒の併用による呼吸不全で亡くなりますが、彼のエレキギターは後の追従を寄せ付けない域にまで達していました。
それは彼のブルースの歌声とギターがマッチしていたからで、テクニックだけならばポール-ギルバートなどの方が上かも知れませんが、魂の籠もったギターではやはり、ジミヘンを超える「妙なる法(命)」はないと思えます。

今「朝ドラ」では、ブルースマンを題材としたドラマをやっており、ルイ-アームストロングの曲も流れていますが、これは主流カルチャーの「生ぬるい」モノと私には思えます。
アフリカ系アメリカ人の苦労は、日本人の味わって来た苦労とは別物なので、それを日本人が表現するのには限界がありますが、以前紹介した漫画「俺と悪魔のブルース」(伝説のブルースマン、ロバート-ジョンソンを描いてる)は日本人離れした感性で彼等の苦悩を表現しております。

ジミヘンを知るにはこうした黒人搾取の歴史を知る必要があり、彼の歌声を「正義の声」としてリスペクトする必要性もあります。

これはツェリン-オーセル女史の「チベットの秘密」を読む上でも共通するコトで、彼女が中国では「非主流」だからと言って、その声の正義を疑うコトは決して許されません。

ちょっと言葉が激しくなりましたが、ジミヘンの歌とギターを味わうには、こうした「理解」が要るコトを強調しておきました。

最後に、ジミヘンの実験的な「ブルース-ロック」路線を受け継いでいるアーティストとして、E.L.O. (Electric Light Orchestra)を紹介します。
彼等はエレクトリック バイオリンを駆使していて、そのプログレッシブ(実験的)さと社会からドロップ アウトした感じがジミヘンとよく似ています。

特にお勧めのアルバムはなくどれでも素晴らしいのですが、私は地球の写真がジャケットになってるアルバムから聴き始めたので、それに愛着があります。


名前:
コメント:

※文字化け等の原因になりますので顔文字の投稿はお控えください。

コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

 

  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最新の画像もっと見る

最近の「日記」カテゴリーもっと見る