今回は、およそ3千年前から千年前までシャングリラ地方で栄えたガンダーラについて述べます。
その最盛期はクシャナ朝だったとされ、その勢力圏はアフガニスタンからインドの平原にまで及びました。
クシャナは「風の谷のナウシカ」の主人公として有名で、映画版では悪役で終わっている感がありますが、原作では立派なディーバ(女神)として描かれています。
それはアメリカでディーバに祭り上げられたアンジェリーナ-ジョリー(「すべては愛のために」「SALT」など)の活躍ぶりに匹敵しています。
因みにアンジェリーナは国連大使にも成り、三度目の結婚はブラッド-ピットとで、2人は民間人としては最大の人道支機関を創りました。
話をガンダーラに戻しますと、クシャナの治世下で勢力圏が最大に広がったのは、武力に拠ってではなく「愛の国」を創ったコトに由りました。
これは伝説として残っている話なので詳細は分かりませんが、「西遊記」という三蔵法師を主人公にした日本のドラマがその再現に挑戦しています。
ガンダーラは仏教芸術が有名で、その気品高い仏像は当時の首都だったラホールに残っております。
このラホールに在る博物館はイギリスが残した遺産で、コラムでも書かれている通りキップリング「少年キム」の舞台にも成っています。
この作者についてジョージ-オーウェルは、「イギリス統治の暗黒面を描き出した最大の作家」と評しており、キップリングはノーベル文学賞も受賞しました。
ラホールと言えばスーフィー教の総本山としても有名で、これについては以前にとても面白いブログを紹介しました。【パキスタン】大麻で神と一体化?暑くて熱すぎる最高のスーフィーナイト☆
ラホールはインダス文明の昔からも栄えていたとされ、インド北部を占領したアッシリアもここを拠点にしたと考えられます。
なので「SAYの物語」でも舞台にする積もりで、それを次回からの「征」で描こうと思っています。