前回紹介したキップリングの「Kim」もそうした狙いで、これはラホールの孤児が伝説の理想郷シャングリラを目指す物語です。
一方、私の描く「Say」ではシャングリラのトゥルク(転生女神) セイが、悪の帝国アッシリアに征服された下界を案じてヒマラヤから下りて来ます。
そのお供として、当初は10人程の楽団を想定していましたが、戦乱の世を多人数で旅するのは大変で、あまり登場人物を増やすのも面倒なのでセイとシバの2人だけとします。
シバは当然、キップリング「ジャングルブック」のモーグリ少年の様なオオカミ使いに成長しているので、親子2人だけでも心配するコトはありません。
また、セイが冬眠中の母熊から譲り受けた雄熊もオオカミの群れに紛れていて、トゥルクの母乳で育った彼も忠実に付き従います。
この熊には名前を付けようかと思い、とりあえずはテディとしておきます。
さて、だいぶ勝手な創作に走りましたので、この辺で現実世界との橋渡しをしておきます。
物語ではインダス文明の滅亡を描くのですが、それは成るべく平和的にしたいと思っています。
その為にトゥルクの遠征が行われ、それにはアッシリアの王 アッシュル-ナツィルパルを折伏(しゃくぶく)する必要があります。
これはちょっと一筋縄では行かない仕事なので、次回からそのプランを練って行きたいと思います。