真の動物福祉牧場を目指して

自由とは隷属なり

このタイトルはジョージ・オーウェル「1984年」の世界で、独裁国家の「真理省」が掲げている標語です。

これだけでは単なる反義語に聞こえますが、「真実とは創作なり」「無知とは力なり」と、3つセットで掲げられていてリアリティーがあります。

世界から孤立した独裁国家にとって「真実とは創作なり」は真理で、党の機関紙「人民日報」は日付の他に真実は伝えていないと言われます。

そんな党の創作を信じるには無知である必要があり、洗脳された人民の上で党は権力を握っているので、「無知とは力なり」も真理と言えます。

こうした社会では必然的に「自由とは隷属なり」も真理となり、党の創作を信じずに外の世界の知見を信じるならば、拘束されて自由を失う危険があります。

しかしそれでも、党がすべての人民を隷属させるコトは不可能であり、党の掲げる歪んだ真理はいつか打倒され、この世から消え去るのが定めかと思います。

本当の自由とは平等と博愛との3つセットであるべきで、そのコトを流河(ルーガ)が歌も交えて美しく論じ立てた後では、党の代表も「自由とは隷属なり」などという暴論は振り回せませんでした。

ルーガ暗殺のタイミングを量っていた党の将軍は、これ以上討論を続けても党側が不利になるだけだと悟り、タイミングを遅らせるほどに自分が責任を負わされると思って、ついにスナイパーに発射指令を送ります。

次の瞬間には、数キロ離れた高層ビルの一室から放たれた、非常に貫通力の強いタマがルーガの額に撃ち込まれます...

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