今回はまた「Union」に話を戻させて貰い、それがポーランドで共産党による独裁を打ち破った歴史を紹介します。
この民主革命の立役者はポーランド出身のヨハネ-パウロ法王で、彼の呼びかけにより世界中のカソリック教徒から革命への支援が集り、そのお陰で厳しい弾圧を受けたポーランドの労働組合「連帯」は闘い続けられてついに勝利を納めました。
ウィキペディアではU2がこの革命を謳ったとされる「ニューイヤーズ-デイ」が紹介されていますが、この歌のコーラスでは「I will be with you again」と唄われています。
この「私はまたあなたと一緒になるだろう」の意味を深く捉えますと、これはソ連の支配によって共産主義国にされたポーランドでは、その体制に従う国民と、自由を求めて反抗する国民とに二分されましたが、また国民が一つになる「新年の日」は必ず来ると謳われているように聴こえます。
これこそが「連帯」の指し示すゴールであり、共産党員も一般庶民も元は同じ苦難を共にして来た国民ではないか、という思いが強かったタメに、ポーランドは最初にソ連からの脱却を果たし、それは「ビロード革命」として東欧に連鎖してソ連邦を崩壊へ導きました。
この「連帯」こそが中国の民主革命でも最重要のモノとされ、どちらか一方が勝利し負けた方を支配するという革命の図式は、もう時代錯誤的と言えます。
それは、近未来の人類は様々なグローバル問題に直面すると考えられるからで、その問題を解決するタメにはもう体制がどうとか、過去の確執がどうとか言っている場合では無く、人類は「連帯」するべきだからです。
そうした文脈で「中国女性革命」は描くつもりで、それは世界最大の教団で13億もの信者を有するカソリックとも「連帯」し、ローマ法王は「長征」を率いる徳流河(ドゥルーガ)に宗教界の最高栄誉賞である「テンプル賞」を授与します。