真の動物福祉牧場を目指して

共産主義の総括

これまで、登場人物の自己批判として共産革命を総括して来ましたが、長くなったので締めに入ります。

最終的には共産主義を総括したいのですが、いわゆる左派には共産党、社会党、自由党の三つがあり、これらは混同され易いので解説しておきます。
共産と社会主義は概ね一緒なのですが、自由主義(リベラリズム)というのはかなり路線が違っています。

まず左派という概念から解説すると、これは単純に右派の国家主義に対抗する主義と捉えられます。

日本はしばしば右傾化が問題視される国ですが、実際には愛国主義者の数と熱意は中国のそれに遠く及ばず、左翼も既に組織力を失っているので、左右に偏らないバランスの取れた国家だと思います。

しかし、これを個人主義に偏ったアナーキズム国家だとして批判する向きもあります。(中国人留学生からも聞いた)
アナーキズムとは自由主義の一派で極左とも言われ、国家の存在を否定もしくは無視します。

上記のコラムでは「歴史的起源とその展開」が核心を突いており、この思想の元祖であるジョン-ロック(17世紀)の主張が分かり易く書かれています。
そこでは国が個人の思想を支配するのは悪であり、国の役割は個人の自由な思想を守る事に限定されるべしと述べられています。

共産-社会主義はこうした自由主義とは相入れず、社会党はまだマイルドですが共産党は厳しく個人の財産と思想を限定しました。
これは政府に絶大な権力を持たせて国家主義にも通じますが、共産主義は全世界の労農(プロレタリア)を団結させて、より大きな地球国家を作ろうとしました。

この世界革命の波は一時期地球上を覆い、東西冷戦は日本終戦の45年から89年のベルリンの壁崩壊まで続きました。
因みに当時ボウイ(イギリスのロックスター)はベルリンで活動しており、若者達の蜂起にライブでエールを送ってました。

Shu-Shanの物語はこの左派と右派が東西に分かれて覇権を争っていた時代に当たり、その中でも中国は先頭に立って共産革命を世界へ輸出するリーダー的存在でした。

中国は武器や食糧に止まらず革命家までもどんどん輸出して、当時は植民地からの独立も含めて革命の気運が世界中に溢れていたので、紅衛兵達の気概もかなり高かったと思われます。

しかしこの暴力革命の波はやがて消失し、資本主義と国家主義(右派)が地球上で勝利を収めます。(ネパール、北朝鮮、中南米などにまだ幾つか消え残ってる)

これは自由主義(アナーキズム)の勝利とも捉えられ、基本的にアナーキーな傾向を持つ若者世代を左派から右派の方向へ引っ張れた事が大きな勝利の要因でした。

私は今年40になるのでもう若者とは言えず、昔のようなアナーキーな生活(20代は半分以上海外暮らしでした)はして居りませんが、今さら右派になびく積もりも有りません。

人間の信条は尊重されるべきで、愛国主義者の方々を謗る気持ちは有りませんが、中国の愛国教育は疎外教育であるので改善されるべきだと信じます。

もちろん中国政府は内政干渉だとして外国の意見を取り入れませんが、アナーキズムの波はインターネットを通して中国にまで広まっており、個人の思想の自由は共産党の支配をもってしても犯せない時代に成って来ていると信じます。






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