真の動物福祉牧場を目指して

4つのエゴについて

自己批判で最も辛いのは、自分のエゴをさらして自らを辱めなければならない所です。
しかしそれさえも、己のエゴは万死に値すると信じる希聖にとっては苦でなく、告悔はむしろ彼の魂に救いをもたらします。

前回ザッと4つエゴを挙げましたので、それについて解説します。
因みにこれらは一般的な男のエゴで、女のエゴを描く自信はまだありません。

まず権力欲と出世欲を挙げましたが、これが強いのは男のサガでしょう。
戦乱の世において頭角を表し、天下を取った毛沢東の一番弟子であった曹希聖は、栄光の国家主席と成る事で己のエゴを昇華させようとします。
しかしこのエゴを登りつめた沢東でさえも昇華はさせられず、いたずらに多くの人民を支配しただけに終わりました。

権力者を美化しようとした試みは人類史上で悉く失敗して来ており、人間は権力を持ってはならないとするイスラムの教えは正かったと言えます。 また、統治の権限を王が僧に譲るチベット仏教のシステムも優れているかと思います。

次に挙げた、劣等感と復讐心のエゴも何らプラスを生まず、中国人民を足の引っ張り合いに陥らせました。
かつて中国では確かに格差や階級差別は存在し、それは今でも解消されておりませんが、もう革命という復讐が求められる程の深刻さではありません。

この平等化という点について中国社会は進歩したと観る事もできますが、それは革命(復讐)の痛みによって成されており、その反動からいたずらに平等を人民に押し付けている観も在ります。

復讐心は残酷な行為を生み、それは加害者と被害者の心を蝕みます。
まともな精神の持ち主ならばとてもシラフでは暮らせなくなり、権力闘争に巻き込まれた者達の多くは薬物依存にも陥りました。

毛沢東は睡眠薬中毒に、周恩来はアルコール中毒になりましたが、曹希聖はアヘンに救いを求めます。
これは非常に依存性の強い薬物で、その放逸の度合いも格段に高く、全ての憂いを忘れさせる力を持ちます。
希聖は革命の第一線で多くの農民をゲリラ部隊に組織して戦わせ、それは良心をマヒさせなければやって行けない修羅の道でした。

こうした薬物はエゴを増長させる働きもあり、自分を特別な存在だと認めて欲の追求を正当化させます。
人民には平等に貧困を押し付けながらも、トップは贅沢な生活を満喫して毛は糖尿病となり、曹は「英雄色を好む」と称して多くの妾を抱えました。

こうしたエゴにまみれた支配者は当然、人民の為を思った優れた政策などは行えず、過酷な支配により暗黒社会を生み出しました。
人が人を支配する仕組みは、もうちょっと自然や神に頼ったモノに改められる必要性があるかと思います。

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