それは多くの香港人にとって日本が1番憧れの国で、日本人をとても歓迎してくれるからです。
これは台湾も同じですが、この微妙な政治問題を抱える島国はVISAがタイや香港の様にフリーではなく、行き帰りの航空券を持ってないと入れてくれません。
わたしは台湾に3ヶ月滞在したコトがありますが、3ヶ月オープンの航空券は高く付くので数日の往復チケットで入り、リターンはキャンセルして船で中国へ渡りました。
香港も5年前に来た時には「時代革命」で政治的に微妙でしたが、日本人はどこでも歓迎されて警察も手荒なマネは控えてくれました。
今回はもうそんな政治的な緊張はまったく見られず、元どおりの平和過ぎて若者達がエネルギーを持て余している街に戻っていました。
ここで少し「香港時代革命」を振り返りますと、その震源地の一つだった銅羅湾書店は今も閉鎖されたままですが看板は残っており、ここが出していた過激な中国共産党批判の本は禁書にされましたが、穏健な余華(ノーベル文学賞作家)の「本当の中国の話をしよう」なんかは空港の書店でも見られたので、まだ香港の「言論の自由」は生きていると言えます。
因みに銅羅湾書店の向かいのSOGOには日本語の書店があり、中国関係の本が沢山揃っています。
日本の本で中国共産党を支持しているモノは殆ど有りませんが、中国の本ではその反対で党への批判はまず見られません。
香港の本も曾ては日本や台湾よりも鋭く中国共産党を批判していましたが、今では中国化の波が高まって共産党支持が基本路線となって来ています…
まあしかし今回はこうした政治的な話は抜きにして、旅の終わりに「不夜城香港」へ帰って来た感想を述べたいと思います。
空港に着いたのは夕方で、バス代を節約して近くの町まで歩き、そこに新しいショッピングモールが出来ていたのでじっくり見て回ってから中心街へ行き、地下鉄が速いのですがバスの方が安いのでずいぶんと待ってから、2階建てバスで高層住宅街の夜景を眺めながら九龍(クーロン)に着いた頃にはもう深夜になっていました。
この写真は12時過ぎに撮ったモノですが、香港人の食欲は大したモノで夜通し屋台は賑わっていました。
これはインドやネパールでは考えられないコトで、改めてカルチャーショックを受けます。
九龍には麻雀店も沢山在り、それらはバカみたいに高レートなのでとても打つ気になりませんが、香港人は平気で大金を弄んでいました。
日本のドン・キホーテも在って勿論24時間営業で、日本製品は香港人には人気で流行っていました。
イギリス風のパブが並んだエリアも夜通し賑わっており、近くのスーパーも24時間営業で、わたしはここで250mlの米焼酎(30度)を10元=200円で買って飲み歩きました。
因みにこれは2杯目で、500mlのビールは沢山あるコンビニ(セブンイレブンとサークルKが競ってる)で5元で買えるので、お酒販売の緩さと安さもインド圏から来るとカルチャーショックです。
もう一つカルチャーショックとして、香港にはホームレスがかなり多く居り、まるで曾ての新宿の様です。
その生活レベルの深さは大したモノで、これを許している香港政府の寛容性も大したモノと言えます。
因みにわたしは九龍半島の尖端の香港島を望む公園を常宿にしており、昨晩は天気が良くて温かかったので、海風の当たるピロティの上で気持ち良く眠れました。