新興宗教は中学生の時に取材を試みたオウム真理教から、創価学会には立正佼成会と掛け持ちで(対立してる)3年ほど、福島での5年間にはエホバの証人と真如苑、あと東京でコリアン-チャーチ(韓国教会)と世界平和統一家庭連合(統一教会)に1年くらいづつ通いました。
こうした新興宗教は勿論どれも組織改革が必要と思いますが、ここでは少しだけ踏み込んで語るに留めます。
まず「オウム(現アレフ)」はLSDの幻覚をヨガによる覚醒と称して信者を獲得していましたが、そうした安っぽい覚醒に欺かれないようシーカー(探求者)は気を引き締めるべきでしょう。
「創価学会」と「立正佼成会」の対立は明らかに兄弟ゲンカであり、これは「国家折伏」を旨とする日蓮仏教の宿命ですが、そうした低次元の争いは「宗教的な視野狭窄」をもたらし、更には「宗教的な不寛容」をも生じさせているので、真に「立正安国」を目指すならば兄弟とは手を組み、より大きな悪に挑むべきかと思います。
「エホバの証人」については「神の王国」がいつか来ると信じていますが、それがいつでどのようにして来るのかは全くの神まかせです。
これでは人をタダの羊に変へる教えと言え、もっと具体的で積極的に取り組める道が必要かと思います。
「真如苑」には、せっかく日本とチベットでのみ法灯が保たれている密教を信奉しているのだから、もっとチベット仏教とのパートナーシップを強めるべきだと思います。
それは「幸福の科学」の様に反中姿勢を強める結果になるかも知れませんが、密教はそもそも「衆生済度」を戒としているので、「信仰の自由」を喪っている哀れな中国の人々を救済して度すべき使命があると思います。
コリアン-チャーチは韓国で特別な進化を遂げた教会で、牧師が演壇で泣き叫んだり意味不明の呪文を唱えたりするのが特徴です。
その声は悲壮であるほど多くの信者を獲得できる様で、上野公園のホームレス達を炊き出しで引き付けていた「地の涯教会」は勝ち組の勢いある韓国教会でした。
しかし時代の流れと共にそうした悲壮感は飽きられてしまい、もう上野に「地の涯教会」は在りません… わたしは大久保に住んでいるので他の韓国教会にも行きますが、すでに韓国でのキリスト教熱はピークを過ぎて衰退している観があります。
ここで改革案を挙げますと、衰退は時代の流れとして受け入れるしかなく、かえって乱立し過ぎた教会を1つに統一する好機にすべきかと思います。
次に新興宗教の締めとして「統一教会」を挙げますが、この宗教組織には福島でも1年通ってかなり深入りしました。
わたしは「祝福結婚」の一歩手前まで行きつつも出会いが無くて辞めましたが、この国際結婚によって国の壁を打ち破ろうとする「世界平和統一家庭連合」の理想には夢があり、これからの日本で必要とされる結婚仲介所かと思えます。
しかし一方で、この組織は未だに日韓トンネルの開通を諦めておらず、そのタメに信者から多くの資金を集め続けています。
わたしはそれには応じませんでしたが、日本と韓国が地下トンネルで結ばれるコトには経済的な価値があると思い、英仏海峡トンネルはとっくに出来ているのに日韓トンネルが無いのは恥だとも思います。
このマスコミによって一方的に叩かれた組織には祝福結婚をした知り合いも居り、その子供は日韓の国籍を持つ信仰二世です。
わたしは彼の未来が明るいコトを願っていますが、それには統一教会の組織改革も必要だと思い、古い神秘的で感傷的な韓国教会の殻は脱ぎ捨てるべきだと思います。
長くなったので、私が海外で出会った「本物の宗教」については、また次回に語らせてもらいます。