「人はみな神の子」というテーマは、最近BS.1で放送していた映画「Dead Man Walking」でも見事に描かれていました。
そこでは若き日のショーン-ペンが死刑囚を演じて、死刑制度の非人間性に立ち向かっています。
キリスト教は懺悔によって罪は許されるとし、「汝、殺すなかれ」と説いているので、死刑制度はどう考えてもその教えに反します。
しかしアメリカには死刑制度に加担する牧師も居り、主人公のシスターはそうした権威的な教会組織とも対立します。
今回の中東紛争は、共に聖職者が政治権力を握った国の間で起こっており、どちらの聖職者も「人はみな神の子」という根本原理を見失っています。
この原理はアイヌの「カムイ思想」とも共通し、そこでは人も動物もみんな神の子とされます。
ここでは動物も神の子としている点で仏教の「大平等観」に近く、ヒンドゥー教も動物を神の子とするので肉食は禁じられています。
こうした「神の子(カムイ)運動」の輪が広まれば、近未来の食糧危機は回避されて、戦争も無くなるかと思えます。
しかし肉食文化が発達した先進国で、それをいきなり禁止するコトは不可能なので、まずは「動物福祉」の向上を図るコトからかと思います。
先進国では北欧と台湾で動物福祉の向上が見られ、ベジタリアンの割合も高まっています。
その根底にはやはり「汝、殺すなかれ」の教えがあり、そこまで徹底しなくともアイヌの様に、カムイに感謝の儀式を行ってから食べる習慣が広まると良いでしょう。
この「カムイ運動の輪」が近未来では中東に広まり、ついに戦火は治まってエルサレムは「真の平和宗教」の聖地となります。