この歌では「とある女神」が戦に傷付いた男達を匿う「シェルター」を謳っており、パールワティーにはそうした女神の役割を担って貰います。
もう少しこの歌について述べますと、オリジナルのアコースティック-バージョンも実に素晴らしく、ディランの最高傑作とされる「血の轍」に入っているので、アルバムで聴くコトをお勧めします。
前置きは以上とし、今回も八路和提(パールワティー)のブログ形式で、「嵐からの隠れ家」を描きます。
ーー 利他妹(リタメイ)が私たち亡命者キャラバンに来てから、六日が経ちました。
この間、私は近くで彼女を観察して来ましたが、ココが気に入ってくれた様で、徐々に心を開いて行ってくれました。
彼女の生い立ちについても話してくれ、インドのスラムで孤児の少女が生きて行くコトが、どんなに大変な闘いかを教えてくれました。
そこでリタが入れられた孤児院と比べれば、「ここはまるで天国の様だ」と言い、彼女は「闇っ子」女子たちの善き「お姉さん」に成ってくれました。
リタは馬ともすぐ仲良しになり、乗馬経験はなかったのに、もう誰よりも速く走れる様になっています。
それもその筈で、彼女が操るメーヴェのスピードと比べれば、乗馬などはお遊びの様なモノです。
「女子」の中には特にリタを慕い、メーヴェの乗り方を教わろうとする者も居りますが、まずは乗馬をマスターしてからでないとムリだと諭されます。
私もリタの様に、自由自在に空を飛び回りたいとは思いますが、乗馬で飛ばすのすら怖いのでとても無理でしょう。
そんなこんなで、リタはすっかり「女子革命突撃隊」に馴染んでくれました。
私たちの隊名は勇ましいのですが、チベットで激しい戦いを経て来たリタにとって、ココは「嵐からの隠れ家」に他ならず、それを「戦いの女神」に提供できたコトを私はとても誇らしく思います。 ーー