ここで言うのは、本や歌とか思い出としてではなく、本人の精神がそっくり次の人生に引き継がれるコトを差します。
こんなファンタジックな話を本気で信じる人達は、地球上ではヒマラヤ地方に特に多く存在します。
これは勿論「精神の遊戯」に他なりませんが、宗教の中でも一番ロマンチックな遊戯かと私は思います。
それは人に「生きる理由」を与え、次の転生がより善きモノとなる様に精進させます。
また、悪いカルマを積むと犬や獣に転生してしまうと信じられ、悪を抑止するという命題にも有効な答えを示しています。
私としては、割と精神に対して即物的な見方をする方ですが、それがデジタル情報に置き換えられるなどとは思えません。
やはり精神は特別なモノで、この世界を創った神の「精髄」と言えるでしょう。
なかには、「人の精神が神を創造したコトで、宇宙は存在意義を持った」とする哲学もあり、そこまで精神を神聖視する気はありませんが、それを粗末に扱う社会には反対します。
ここで一旦ロシアに話を飛ばしまして、昨日やっていたBS世界のドキュメンタリー「権力と闘う」を紹介します。
ここでロシアの人々は精神の自由を守る為に善く闘っており、実に美しい「マインドゲーム」を展開していました。
それは敗れるのが分かっているゲームでしたが、その闘いの記録を残すコトで、後世の自国民から真の勝者と讃えられるコトも分かっている闘いでした。
これはNHKオンデマンドの配信で観られますので、ぜひ観てみて下さい。
また「転生」に語を戻しますと、正しい行いに殉じた命は、不滅の精神として生き続けると信じられます。
勿論それは後世の人達が受け継ぐという意味ですが、人の精神は意外とワンパターンなので、そっくり先達の精神を引き継ぐコトもあり得るかと思います。
これを物語で描くのも私の一貫したテーマで、ブログで最初に書いた「Synの物語」では長崎の原爆で死んだトゥルク(妻)の転生を探す旅によって、主人公の命は救われます。
これ以上にロマンチックな話はなかなか無いかと思うので、佳かったら読んでみて下さい。