真の動物福祉牧場を目指して

中国での広い目覚め Ⅱ

 このテーマはかなり大きいと思うので、3回に渡って論じさせて貰い、今回はお隣の国「韓国での広い目覚め」について紹介します。

 このとても長いコラムからは、今こそコリアを統一して北朝鮮の同胞を救うべきだ!と立ち上がった人々の熱い思いが伝わって来ます。
 わたしがこの「コリアンドリーム-ムーブメント」に興味を持ったのは、多くの賞を獲得した名著「統一コリアへのビジョン」を今読んでいるからで、その核と言える文章を長文で引用させて貰います。

ーー しかし今日その主役である朝鮮民族の構成員たちが危機に陥っている。北朝鮮はさておき、大韓民国は朝鮮民族固有の誇り高い歴史とアイデンティティーの根を失いつつある。中でも最も深刻な問題が家族の解体である。朝鮮民族の拡大家族制度は最も著しい文化的特徴のひとつであり、世代間の緊密な協調関係が広くは親族、さらに社会、国家にまで拡大されてきた、また強力な社会規範として長きにわたり韓国社会を維持、発展させてきた固有の社会制度である。
 このような神聖な制度が急速な近代化と西洋式社会モデルの受容によって失われ、核家族が社会的な主流となった現実は実に憂うべきことである。社会が享楽的に変化する中で、性や結婚、家庭に対する考え方もまたリベラルな方向へと流ていった。その結果が今の韓国の現実を物語っている。離婚率はOECD先進国の中で最も高く、自殺率は1997年金融危機以降急増の一途を辿り、今やその率はもともと高いことで知られていた日本をも凌駕する水準にある。そして私が幼い頃には耳にもしなかった逸脱的な性犯罪が蔓延するなど、もはや韓国の倫理道徳は地に堕ちたと言わざるを得ない状況にあるのが事実である。
 学校はただの大学入試のための暗記工場になり下がり、初等学校から大学のどこを見わたしても学生たちに朝鮮民族固有の独特で豊かな精神的遺産と道徳的特性を教育する場を見つけることは至難の業である。とりわけメディアと大衆文化がインターネット、スマートフォン、SNSに代表的される最新テクノロジーと融合し、商業化と自己満足のための消費欲求を煽り、そのような傾向に拍車をかけている。
 政治は方向を見失い、進歩と保守の政党間の対立は終わりを知らず、大衆のトレンドに迎合した口論は和合よりも分裂を引き起こしている。これによって政治指導者らに対する韓国国民の失望と不信は膨らむばかりである。産業化と民主化を推し進め、韓国を国際舞台の上に堂々と押し上げた犠牲の精神は今日の若い世代には受け継がれてはいない。 ーー

 このとても悲観的な文章は、日本に於いても大いに当てはまるかと思います。
 それ故に「広い目覚め」が必要とされ、それをこの本の著者は熱く語って第一章を締め括っています。

ーー 私はコリアン・ドリームが朝鮮半島の統一に対する念願を超えて、朝鮮民族の建国神話を起源とする朝鮮民族の召命であるということを明らかにしたい。この召命は弘益人間のビジョンであり、朝鮮民族の歴史の中に息づいている。これは朝鮮民族が誇りとすべきアイデンティティーの礎であり、朝鮮半島、さらには東北アジアと人類の未来に偉大な影響を与えるものになるだろう。それが今韓国人の一人ひとりの手にかかっているのである。故に我々には、歴史の波が押し寄せるこの時代において、怠惰を貪る時間はないのだ。大きな夢を抱こう。今がコリアン・ドリームを実現する時である。 ーー

 これは大変力強い説法なのですが、現実には北朝鮮のバックにロシアと中国が居る以上、民間人による「長征」で統一が成されるとは考えられません。
 なので順序としてはロシアと中国で民主化が達成されてから、その流れで自然と北朝鮮も韓国との統一を求めるようになるでしょう。

 それでは次回に「中国での広い目覚め」を語り、如何にして中国で民主革命が達成されるかを描いて行きます。

 

 
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