前回で、台湾の「光復党」が与党の国民党を議会で圧倒する活躍を描きましたが、この党名の由来は国民党がスローガンとした「大陸光復」から来ています。
「光復」は香港での「時代革命」でもスローガンになり、「中国に光を復活させる」という目標は香港と台湾で共有されているのが建前です。
しかし台湾の現実はなかなか複雑で、中国との経済交流が制限されるようになってから多くの産業が縮小してしまい、この際もう独裁政権に呑み込まれてもイイから平和と経済を優先して欲しい、という意見も多くなって来ています。
しかし、100年以上に渡って共産党と中国の覇権争いをして来た国民党にとって、今さら戦わずに降伏するコトは出来ず、最終手段として「三挟ダム破壊工作」(事故に見せかける)なども練っていましたが、この謀略は光復党によって阻止されました。
こうした緊迫した情勢下に置かれた台湾の近未来では、女子までも徴兵の対象とされ(社会福祉ボランティアと選べるドイツ方式)、そんな政治に縛られた暑苦しいちっぽけな島国から「エクソダス」したい若者の割合は高まっていました。
そうした要望に応えて躍進したのが光復党で、大陸に於ける「長征」はこの党の全面的な支持によって進撃中であり、党首である「富の女神ラクシュミー」のビリオネア人脈は世界中に根を下ろしているので、近未来での「長征」は過去の陰惨なモノとは正反対の明るい様相を示しています。
そのタメこれに参加したいと思う台湾人は非常に多く、大陸へは泳いでも渡れるので、「台湾からのエクソダス」は数万人規模に膨れ上がるとします。