今回は、日本でも人気のある香港の「民主の女神」周庭さんをフィーチャーします。
香港の話は最近すっかり聞かなくなりましたが、それは香港が言論の自由の無い統制社会に成ってしまったコトを示しています。
それでも元宗主国イギリスのBBCは執拗な取材を続けており、ネットメディアはテレビよりも深く事実を掘り下げています。
香港では民主派メディアは全て閉鎖に追い込まれてしまい、報道の自由は死にました。
そうした環境下では必然的に腐敗がはびこり、一般的に進歩や友愛は望まれないとされます。
これは中国を長く旅した人には解るかと思いますが、政権を批判できない社会は硬直して画一的に成ります。
そこでは真の芸術は生まれず、学問の分野でも「お上」の顔色を伺う御用学者しか育ちません。
それこそが中国共産党(ドン)の理想とする和諧(フーシエ)社会で、民衆を支配するにはもってこいの統治法です。
しかし、クセの強い14億もの中国人を治めるには、それだけの統制が必要な面もあるのかも知れません。
日本や欧米から統治法について口出しされるのを極端に嫌うドンは、この先どこへ向かって行くのか、すぐ隣の国なので注視して行きたいと思います。
周庭さんについては、インスタが人気のようですがツィッターも良く書けてます。
特に香港の大学で闘争の嵐が吹き荒れた2019年のツィートは注目に値し、闘争の当事者として鮮烈なコメントを残しています。
中国のドンによる支配と戦った彼女等若者達は、敗れ去って今ではその多くが国外に逃れていますが、「民主の女神」はまだ香港に踏み留まってるみたいです。
しかし自由に発信するコトはもう出来ず、彼女のFacebookは閉鎖され、ツィッターも逮捕された所で中断されたままです。
周庭さんにはこれからも、周りから強い圧力が掛かり続けると思われますが、昨日紹介したマリア-レッサさんは「強い圧力が炭素をダイヤモンドに変える様に、人も試練によって輝きを放つ様に成る」としていますので、彼女がいつかダイアモンドとして復活する日を期待しております。