「成長」には色んな意味合いがあり、ブルースの歌では若気の至りから来る葛藤を「成長過程」として唄っています。
因みにスプリングスティーンは今ではサブカルチャーと呼ぶにはメジャー過ぎる存在に成っており、その影響力はボブ-ディランを上回る勢いです。
ブルースのアルバムは以前に「The Ghost of Tom Joad」と「We shall overcome」を紹介しましたが、後期の代表作として「Wrecking Ball (破壊球)」もお勧めです。
彼は常に成長し続けて同じ地点に留まらなかったアーティストと言え、映画では「ハンター(2011)」や「25時」でもフィーチャーされています。
ブルース-シンガーでここまでの人気を博したアーティストは稀で、その作品中でもスタインベック「怒りの葡萄」の主人公を歌ったアルバムは特筆に値するのでコラムを載せて置きます。
「サブカルチャー史'80s」にもう少し言及しますと、この年代には黒人アーティストが初めてスターダムにのし上がり、男性ではマイケル-ジャクソン、女性ではアレサ-フランクリンがフィーチャーされていました。
番組ではマイケルの方を圧倒的に多くフィーチャーしていましたが、歌手としてはアレサの方が優れていると私は思います。
まだ黒人差別が色濃く残っていた時代に、彼女の「魂の歌声」は多くの虐げられた女性を励ましました。
代表的なアルバムとしては「Young, Gifted and Black」が挙げられ、現代のマライア-キャリーやジャネット-ジャクソン等の黒人女性歌手とは一味違った、「成長過程」の社会ならではのブルースが歌われています。
前置きが長くなりましたので、「成」章については次回から語るコトにします。
トゥルクの「成長物語」はいよいよ佳境に入り、転生女神の伝説はここから始まるとします。