真の動物福祉牧場を目指して

恵みの土地 (3)

 今回は「テラ-プラタ(恵みの土地)」が地球を救う理由について、より細かく述べてみたいと思います。

ピーク・リン以降の世界

地下資源に依存する近代農業  リンは、DNAやRNA、細胞膜を含め、すべての生き物に欠かせない。人間...

アグロエコロジー・ブログ

 まずはこの、昨日も紹介した非常にシンケンなエコ-ブログを読んで頂きたいのですが、ここでは2030年代にはもうリン資源はピークを過ぎて枯渇へと向かい、世界経済はリン肥料の高騰による食糧価格の暴騰で危機に瀕する... という研究者の予測が述べられています。
 
 この予測は経済研究所も出しており、リン鉱石の枯渇を人類に差し迫った最大の脅威としています。

リコー経済社会研究所 | リコーグループ 企業・IR | リコー

【リコー公式サイト】リコー経済社会研究所は、激動するグローバル経済や社会構造の未来を予測しながら企業経営へのインパクトを研究する「シンクタンク機能」のほか、その...

リコーグループ企業IRサイト

 ここではリンが下水として大量に海へ放出されている現状と、それが海洋微生物の異常繁殖をもたらし生態系を破壊しているコトや、そうした下水をリサイクルするコトでリン肥料を自給自足している先進国(スイス、ドイツ、オーストリア)の事例も紹介されています。

 このリサイクル技術は「バイオレメディエーション」という研究ジャンルになっており、その中でも日本のEM1は実用性と成績でトップを走り、その成果は環境先進国から世界中へ広まっています。
 
 農業に関してはEM7というのも有り、これはリン溶解菌を活性化させるモノです。
 この菌の働きによって少ないリン肥料でも効率的に作物が育つので、リドゥース(削減)とリユース(有効利用)の技術として意義があります。

リン溶解菌

製品の特長 リン溶解菌が分泌する有機酸などの物質が、土壌中で作物に容易に吸収されないリン酸塩(リン酸カルシウム)を溶解し、植物が利用できる有効な形に変えます。...

 このページは中国企業のモノですが、リン溶解菌を単体培養するコトは出来ず、全ての菌は共生によって生きていて、中国の微生物企業はそうした基本をキチンと押さえているので伸びそうです。

 「テラ-プラタ-ノバ (宝土改革)」を起こすにはこの「共生」を理想形に導く必要があり、その技術ではまだ日本のEMがトップを走っていますが、それを超えて世界一に立とうと、中国企業は国のバックアップで研究を進めております。

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