アッシリアは初めて世界制覇を成し遂げた帝国で、その王の名はアッシュル-ナツィルパルといいました。
この王の世界制覇に対抗して戦ったヨーロッパ人の物語は「300 vs 10000」という映画に成っており、こうした戦いをシャングリラでも描く積もりです。
その前にまずは、メソポタミアの農業文明を呑み込んだアッシリアの牧畜文明が、「肥沃な三日月地帯」に何をもたらしたかを描きます。
これは草食文明を肉食文明が呑み込んだ形で、肉食を奨励する文明はウシを太らせる為に多くの穀物を必要としました。
アッシリアは穀物を生産する為に森をどんどん切り開いて行き、それは表土を劣化させ、過放牧にもよって「肥沃な三日月地帯」は砂漠と化してしまいました。
これは現代にも通ずる肉食文明の弊害で、「脱牛肉文明への挑戦」という本がそれを総括しております。
この本で一番衝撃的な告発は、地球上ではウシの体重の総量がヒトのそれを上回っており、食べる穀物の量も上回っているという事実です。
世界では数億人の同胞が飢餓に苦しんでいるのに、ウシに食わす方に穀物を回すというのは、正義と倫理に反するでしょう…
肉食文明は人々の競争心を強め、戦争を引き起こして世界を危機に陥れます。
この悪しき文明から脱する方法は、個々の人々が動物を愛して食べない主義を持つコトでしょう。
この教育は日本の学校でも「食育」として行われ、それはドキュメンタリー映画にも成っています。
肉を食べるというコトが何を意味するのか、子供たちに教える必要はあるでしょう。
「トゥルクの学校」でもこうした教育を描こうと思い、それは最期まで石臼回しなどで活躍した雄ウシが天寿を全うして、それをみんなで供養して食べる「食育」とします。