今回は物語の展開として、チベットとウイグルに革命の炎が飛び火したコトを描きます。
その発火点として最果ての町であるアリとホータンを挙げ、そこは遠隔地なので党からの支配が比較的緩いと思われます。
それでもホータンには古くから労働改造所があり、近年は再教育中心も建てられて、わたしはここ出身の女性と八王子の語学サークル(アジア青年会)で知り合いましたが、ウイグル人と漢民族の対立はかなり険悪なレベルに達していると語っていました。
因みにホータンは一般の旅人にとって最果ての町ですが、そこからチベットのアリへ抜ける道が通っており、そこは「非開放地区」なので外国人は立入禁止ですが、わたしは22歳の時にこのルートを踏破しました。
この辺の風景を感じられるコラムがあったので、参考までに載せておきます。
アリまではヒッチハイクで1週間かかり、中国人の鉱物採掘キャンプに泊めてもらったり、検問超えで山を歩いていたらチベット人と出合ってロバに乗せてもらい彼の家に泊まったり、ウイグル人のトラックに載せて貰い検問超えを手伝って貰ったりもしました。
これらについては「非開放地区の旅」と題して「Shu-Shan」の物語のインターバルで詳しく語ったので、今回は省略させて貰います。
アリも最果ての町なのに漢民族はかなり多く移住しており、すでに漢民族の町と化していました。
それでも公安で外国人の入境を取り締まる課の長はチベット人女性で、彼女は外国人から罰金を取らずに安くパーミッションをくれるコトで有名でした。
わたしも彼女のお陰で合法的に聖山カイラスへ行け、そこで発祥した「古代シャンシュン王国」の物語を「Say」で描くコトが出来ました。
アリとカイラスはわりと近いので、ここでの蜂起はこの聖山をコルラする巡礼者の群と絡めるコトが出来、その群の中にSFF(スペシャル-フロンティア-フォース)隊長の「地の塩ターシャ」が紛れ込んで居たとします。