これは今ロシアが行っている「核の恫喝」とは次元が異なり、死を覚悟した革命軍による恫喝は「党」の腹に突き刺さります。
もしも核の打ち合いになったら、革命軍には命しか失うモノはありませんが、「党」には余りにも多くの利権があるので、革命軍が有利に駆け引きを行えます。
「恫喝」と言ってもそれは「自動報復システムをオンにする」と言った次元の話で、「今すぐ人民解放軍をチベットから撤退させなければ北京に核ミサイルを落とす」とまでは言いません。
それはダライ・ラマのチベット亡命政府が掲げる「中道路線」に沿ったモノで、これはチベットに於ける中国人の権益を認めて、共に発展して行こうと呼び掛けています。
しかし「党」は亡命政府を認めず、全てを自分達でコントロールして、少数民族を「浄化」しようとするので問題が生じています。
独裁的な政権には「自浄作用」が働かず、権力が集中してやりたい放題になり、チベットの自然と文化を破壊してしまいました。
革命軍が求めるのはそうした「負の歴史」の「浄化」で、それは「党」が自らの過ちを認めて「謝罪」するコトから始まります。
これは非常に難しい交渉となりますが、チベット人と中国人が仲直りをして共に発展して行く為には、どうしても必要な要求でした。