真の動物福祉牧場を目指して

清らかな日々 (2)

 前回で「#特別」と付けましたのは、元はこの物語の方に付けるつもりでした。

 それは古代シャンシュン王国の建国を担った7000人ずつの男女が、結婚という契約を結ばずに特別な共同体として子育てを行ったと描くつもりだからです。

 しかしよく考えてみると、実は結婚というモノこそ生物界では特別で、その契約を結んだ男女とその子供を特別な存在にするシステムと言えます。

 

 これは一昨日BS3でやっていた「Shall We Dance」でリチャード・ギアの奥さんも「他の女性達と自分を差別化する為に唯一の男性を求める」と語っており、そうして特別な愛に人生を捧げた女性は裏切られると立ち直れません... 親はまだいいとしても、子供にとってそうした差別化が果たして良いコトなのかは、議論の分かれるところでしょう。

 私は前回の物語「Shu-Shan」でそうした特別性を思いっ切り美化して、中国共産党による子供の一極支配(親から引き離し洗脳した)を強く批判しました。

 今回はその逆に共同体での育児-教育の理想を描くつもりで、それは地球上で最も厳しい土地(南極を除いて)に新たな王国を打ち立てる特別な任務を行う上では、如何にそこで普通に暮らせるかが第一の目標となるからです。

 

 そこでは他人との差別化を図るユトリは限られ、それが出来るのはセイやパルの様な特別な存在に限られました。

 しかしこの誕生したばかりの王国では、王と王妃でさえも周りとの差別化を極力避けて、セイなどは逆に誰よりも摂生しながら献身的に働きます。

 その姿は観た人々の心は一つにまとまり、人類史上稀に観る普遍的な愛が行き渡る王国と成ります。

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