トラベルバック 黒刺し子
今日はかなり秋めいた空気になってきて、半袖だと肌寒く感じるくらいの天気です。
皆さん、こんにちは。
8月は冷蔵庫が壊れてばたばたしたせいか、いつの間にか9月に入ってしまった感じです。
もっと気合を入れて何事も頑張るつもりでしたが、なかなか調子がでませんでした。
それでも珍しいバッグの注文で、ちょっとだけ張り切って作業ができました。
その珍しいバッグは刺し子織を使ったバッグです。
刺し子と聞くと、ふきんにちくちく模様をさして作る刺し子をイメージする方も多いのではないでしょうか。
でも今回はそれとは違います。
刺し子織という織物です。
厚手で丈夫な木綿である三河木綿を使った刺し子織は、8号帆布ほどの厚みがあって、耐久性や保湿性、吸湿性に優れているのが特徴だそうです。
耐火性にもすぐれていることから、江戸時代には火消しの衣装にも使用されていたとのこと、全く素晴らしい生地ですね。
最初にこの生地を手にしたとき、軽いと思いました。
厚みがあるのにこんなにも軽いなんて驚きでした。
そしてバッグの生地として最高だなと思いました。
格子状に織られた生地を見るとモダンな印象ですが、糸の1本1本はとても素朴な風合いで優しい手触りでした。
江戸時代から愛用されてきた生地ですが、日本人の知恵と努力の結晶に感動します。
新しい生地に触れるたびに感動がありますが、この生地はかなり特別で、ハサミを入れることさえももったいないと感じてしまうほど感動です。
でも仕事をしないといけないのでカットはしましたが、無駄のないように注意して作業をしておりました。
こちらのバッグを持って旅行などいかがでしょうか。
ご興味のある方はぜひマルシェルにお越しくださいませ!