ママの偏差値

ほぼ猫ブログです♪

ラ・セーヌの虹

2006-05-11 15:23:57 | 旅行
イジメの話を書いて思い出しました。
私もどちらかというといじめられるタイプです。

大人になってからも色々なことに巻き込まれます。
「頭悪いからよ。」
結構はっきり言ってくれる友達もいますが、その通りです

でも小さい時はもっと頭が悪く、いじめられている事にも気付きませんでした。

ランドセルをゴミ箱に捨てられたり、上履きを隠されたり、展覧会に選ばれた絵を黒のクレヨンでグチャグチャにされたり、机に「バカ」とか「死ね」と書いてあったり、ノートがロッカーと壁の間に放り込まれていたり、どう考えてもいじめでした。

クラスには確かに意地悪を言う子がいましたが、おバカな私は仲の良い友達もいたので、自分が嫌われているとは思わず、「これって事件じゃん!」くらいにしか思わなかったのです。
犯人は誰?って逆にワクワクしたり。

担任の先生は一年目の新人の先生だったので、はじめて受け持ったクラスで随分と気にしていたようですが、私は自分がいじめを受けているとは認識してなかったのです。
ただ一度だけ、夏休みの宿題の工作を壊されていた事にはショックで泣き出してしまいましたが。
あまりの薄い反応に、その後嫌がらせはストップしました。

この事は私の中でずーっとミステリーだったのですが、ふと、これってイジメだったのかも・・・と最近になって気付きました。

究極のおバカ!!!

「でもその子はいじめ甲斐がなかったと思うよ。逆に反応の薄さにイライラしてたかも。」
偶然目の前に現れたラ・セーヌの虹を見ながら友達は呟きました。

・・・なんて、嘘!

この話はパリから帰ってきて、ずっと後の話。
でも、この時一緒に虹を見た友達が「それはイジメだよ」って教えてくれました

涙の後には虹が出る・・・
セーヌ川にはノートルダムの向こうに、ふたつの虹が出る・・・

・・・というこじつけで、いつも厳しい友達と初めて行ったパリで偶然見たセーヌ川にかかるダブルレインボーをバックに私の幼少の思い出を語ってみました。

この友達、はっきり言うんですよね、いつも。
「ホントにバカだよね、○○ちゃんて。」

・・・はい、おっしゃる通りです。
でも、おかげで小さい頃は傷つきませんでした。
良かった・・・のかな?
いじめっ子、ゴメンよ、気がつかなくて・・・


ハムスターが来た日

2006-05-11 09:51:49 | ハムスター
ぷくぷくがまだ「ぷくぷく」だった頃の写真です。
こんなにおデブだったんですね。
ぷく、今頃天国で元気かな?

ハムスターが我が家に来たのは2003年の12月です。
この頃は娘が一番辛い時期でした。
いじめと、もうひとつ、家庭の問題・・・。

いじめに関しては何も気付いてあげられませんでした。
娘は「話すと、もう一度辛い想いを繰り返すから」と隠していたようです。
そのいじめは5年生の終わりまで続きました。

活発でハキハキした大人ウケする子がいじめのリーダーでした。
考えられない陰湿ないじめ・・・
よく耐えたと思います。

娘がそんなに辛い想いをしていたとも知らず、家の中でも色々ありました。
私が母親としてしっかりできない時期でした。

そんな時に我が家にハムスターが来ました。
娘が私の父と近所のペットショップへ行って買ってきたのです。

はじめて我が家にやってきたハム、「しげっち」と「ラン」。
ランは2歳半を越える長生きハムでした。



ハムスターが来てから娘はとても明るくなりました。
本を3冊買ってハムスターのことを勉強し、ペットショップのおばさんも気がつかなかった「ランが女の子ではなく男の子だった!」ことも発見しました。



大げさかもしれませんが、ハムスターが来た日から娘は大きく変わったのです。
学校では「お前の事を友達と思ってる子なんていない!」と言われたり、「お前がいなくなっても何も変わらない。」と言われていたようですが、家に帰れば自分を必要としてくれる小さな命がある。
いつもそばにいる可愛い命がある。

一生懸命生きている姿の愛らしさに、娘も私も癒されていました。
こうして、嫌なことも乗り越えられる、優しい時間ができました。



ありがとう、ハムちゃんたち。
家に来てくれてありがとう。

私はたくさんのことを諦め、自分を大切にし、子どももそれまで以上に愛情いっぱい育てることを心に決めました。
そうすると、意外と幸せは近くにある事に気付きます。



私も何とか乗り越えたころ、娘はいじめられた子に
「私はあなたの奴隷じゃないの!もう何されてもいう事きかないから。人を傷つけたり、自分のペットだって言って、トイレで犬の格好させたら人権侵害なんだからね!もう私は怖くない!何されても戦うから!!!」
と宣言しました。
ちなみに娘の陰のあだ名は「ポチ」だったのです。



その後も別のターゲットをみつけてイジメをしているのを知ると、「友達に悲しい想いをさせちゃいけない!」と、その子の代わりに反撃するようになったのです。

(先日、その子と偶然スーパーで会い、娘が「久しぶり!元気?」と声を掛けると、その子の方がオドオドして落ち着かないようでした。)
 
「泣いてちゃダメなんだよ。強くならなくちゃ生きていけない!」

娘はたくましくなりました。

「バイキン」と言う男子には
「バイキン?そうさ、私はバイキンさ!お前にとりついて病気にしてやるー!」
と言って、男子を追いかけて蹴りを入れたそうです。

たくましくなり過ぎて、その後先生に「男子をいじめちゃダメだ」と叱られたそうです。



最初に来たハムちゃんたちはもういませんが、大切なものをたくさん残してくれました。
それはハムちゃんの一生、生と死を見守ってきたことも関係あると思うのです。

あの頃友達の顔色を窺って、嫌われないように、仲間はずれにされないようにとビクビクしていた娘は
「私って学年で一番友達多いんじゃない?はははははは・・・」
と脳天気な娘になりました。



人間ですから、生きていれば色々あります。
悪いことが続くことだって・・・
でも、状況が好転することだって必ずある。

ハムスターが我が家に来た日。
2003年12月16日。
ちいさい命が娘に味方した日です。(多分ね・・・

ありがとう、ハムどん