光市母子殺害 死刑判決 犯行時少年、特別視せず(産経新聞) - goo ニュース
山口県光市の母子殺害事件で、
殺人や強姦(ごうかん)致死などの罪に問われた元会社員の被告(27)
=犯行当時(18)=に死刑を言い渡した広島高裁の差し戻し控訴審判決は、
犯行時少年ということを被告に有利な事情として過度に扱わないことを
実務上示した点で大きな意味を持つ。
被告が上告したことで、審理の舞台は再び最高裁に移る。
事件発生からすでに9年が経過。
最高裁には早期に事件を確定させることが求められる。
被害者遺族にとって重く苦しい事件の差し戻し審の判決が昨日広島高裁にて下されました。
みなさんはこの判決をどう思いましたか?
私は妥当な判決だと思いました。
犯行当時、被告人が18歳1か月の少年だとしても
マスコミなどで言われている報道をもとに判断する限り、
今後の更正は難しいと感じました。
とても悪質・身勝手で残忍な事件にも関わらず
反省している姿が見えてこなかったからです。
差し戻し審になってから、被告人の主張する
新たな真実というものが出てきました。
しかしあれがずべて本当のことというなら
なぜ逮捕後に被告が知人に宛てた手紙に書いた、
「未成年だから死刑にならない」
「犬がある日かわいい犬と出合った。
そのまま『やっちゃった』これは罪でしょうか。」
「無期懲役ほぼ決まりで7年そこそこで地表にひょっこり芽を出す」
「被害者は調子にのっている」
といった内容の手紙を書くのでしょうか?
強姦目的でもなく、殺害するつもりもないただの事故なら
わざわざこんな作り話の手紙を友達に書く必要はないと思います。
また母親と被害者がダブって甘えたい!と思った時に
相手の口や鼻、手に粘着テープを貼ったという行動から見ても
納得はいきません。
弁護団は被告人の言う真実をバッサリ切り捨てた裁判所を批判していましたが
これらのことを考えると
私の感覚でも被告人の主張は真実とは思えません。
だいたい、ドラえもんになんとかしてもらいたいなんて
12歳の子供でも考えません。
しかもなぜ押入れの上の天袋に???
「なめないで頂きたい。」
挑発的な発言もみられた裁判で
これだけ残忍で悲惨な事件が
極刑を避ける理由はないと私は思いました。
今回の事件に限らず、最近は本当に残酷で痛ましい事件が続いています。
しかも被害にあった人になんの罪も落ち度もない状態でです。
死刑という重い刑罰について
今後議論されるべきだとは思いますが
「死刑に賛成」「反対」ということよりまず
大切なことがあるということを
判決後の本村さんの会見で気づきました。
本村さん会見詳細1
本村さん会見詳細2
本村さん会見詳細3
===会見抜粋===
(死刑判決は)決して喜ばしいことではないと思っています。
厳粛な気持ちでこの裁判所の判決を受け止めています。
遺族としては当然、応報感情を満たされたわけですから
報われる思いはありますが、
社会にとってみれば、私の妻と娘、
そして被告人の3人の命が奪われる結果となったわけです。
これは社会にとって不利益なことです。
私はこの事件にあってからいろいろ考えておりますけれど、
やはり
刑法というものは社会秩序を維持するための目的を達するための手段だと思っています。
死刑という大変重い判断が下されましたが、
これで終わるのではなくて、
私たち遺族もこの重い判決を受けて
真っ当に生きていかなければいけないと思いますし、
社会のみなさまにも、どうすれば犯罪の被害者も
加害者も生まない社会を作るのか、
どうすればこういう死刑という残虐な、残酷な判決を下さない社会ができるのかを考える契機にならなければ、
私の妻と娘も、そして被告人も犬死だと思っています。
死刑の存廃等の問題が騒がれるようになるかもしれませんけど、
刑罰はどうすれば私たちが安全な環境を作れるかということを考える契機にならなくてはいけないと思いますので、そういった方に社会が向いていくことを望みます。
目的は安全な社会を作ること。
どうすれば犯罪を減らせるか、死刑を下すほどの犯罪をなくすことができるかということに人々の労力を傾注すべきだと思う。両手放しに死刑は必要だとか、間違っていないとは言えない。
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今回、当時18歳と1か月だった元少年に
極刑という厳しい判決が下されたことによって
「今後は死刑判決が増えるのではないか」という
事も議論されていました。
しかし、忘れてはならないのは
「死刑が増える」ことの前に
「死刑が妥当かどうか」と考えざるを得ないような
残忍な事件がこの世に起きるかどうかの方が
問題なのではないかと思います。
死刑廃止の議論はもちろん大切です。
でも
残酷な事件が起きないような
安全な社会を作ることに
人々は労力を傾注しなければならないと思いました。