沖縄県の翁長知事は27日、アメリカ軍普天間基地の名護市辺野古への移設工
事について記者会見を行い、仲井眞前知事が行った埋め立て承認の撤回に向
け、手続きを始めることを表明した。沖縄防衛局が環境保全対策などを県に
示さずに工事を実施し、事業者の義務に違反しているとの理由からである。
ガン治療の影響からか、身体の衰弱は否めないが、そんな中、毅然として初
志を貫徹しようとする 知事の古武士のような姿が印象的だった。
翁長知事の姿勢は、現行の法律を駆使して、反基地闘争を展開しようとする
ものだが、米軍基地に伴う諸悪の根源は日米地位協定にある。この協定があ
るために、米軍も、アメリカ軍人も、傍若無人・やりたい放題なのだ。この
協定にメスを入れないかぎり、基地問題は解決しない。常々そう思っていた
私にとって、次のニュースは朗報だった。
札幌市で開かれた全国知事会議で、日米地位協定の抜本的な見直しを盛り込
んだ「米軍基地負担に関する提言」が全会一致で採択された。
米軍基地のない自治体を含む全47都道府県の知事会が地位協定改定を含む
提言をまとめるのは初めてである。
地位協定は米軍に特権的な地位を与えている。改定は米軍基地が集中する沖
縄の問題と矮小(わいしょう)化されがちだったことを考えれば、知事会が
提言した意義は大きい。「国民の声」といっていいだろう。
(フクナワ=沖縄タイムス×福井新聞 7月29日付)
基地問題は沖縄だけの問題ではない。事故続きで悪名高い 物騒なオスプレイ
は近々、東京の横田基地にも配備されることになっている。それだけではな
い。次のような報道もある。
在日米軍が2011年6月、厚木基地(神奈川県)と三沢基地(青森県)で
放射性物質を含む汚染水12万リットル以上を下水道に流していたことが分
かった。本紙が米軍の内部資料を入手した。
汚染水は東日本大震災と東京電力福島第1原発事故後の「トモダチ作戦」に
参加した軍用車両や装備品の除染で発生していた。
米太平洋軍(当時)と在日米軍の内部討議資料によると、11年5月3日時
点で「液体低レベル放射性廃棄物」が厚木に9万4635リットル(2万5
千ガロン)、三沢に3万283リットル(8千ガロン)あった。
(沖縄タイムス7月30日付)
う〜む、弱った。ここまで書いてきて、私は壁に突き当たった。そんな感じ
がする。フクシマの後始末に伴う放射性廃棄物ーー。その後処理の問題は難
しい。日米地位協定を見直しても、放射性廃棄物は無くならない。日米地位
協定を見直せば、放射性廃棄物が魔法のように消えて無くなるというわけで
はないのだ。基地問題だけでなく、原発問題に関しても、再度検討が必要だ
ということだろう。(地域住民の味方であるはずの)全国知事会議は、原発
問題に関して、どういうスタンスなのかな。
事について記者会見を行い、仲井眞前知事が行った埋め立て承認の撤回に向
け、手続きを始めることを表明した。沖縄防衛局が環境保全対策などを県に
示さずに工事を実施し、事業者の義務に違反しているとの理由からである。
ガン治療の影響からか、身体の衰弱は否めないが、そんな中、毅然として初
志を貫徹しようとする 知事の古武士のような姿が印象的だった。
翁長知事の姿勢は、現行の法律を駆使して、反基地闘争を展開しようとする
ものだが、米軍基地に伴う諸悪の根源は日米地位協定にある。この協定があ
るために、米軍も、アメリカ軍人も、傍若無人・やりたい放題なのだ。この
協定にメスを入れないかぎり、基地問題は解決しない。常々そう思っていた
私にとって、次のニュースは朗報だった。
札幌市で開かれた全国知事会議で、日米地位協定の抜本的な見直しを盛り込
んだ「米軍基地負担に関する提言」が全会一致で採択された。
米軍基地のない自治体を含む全47都道府県の知事会が地位協定改定を含む
提言をまとめるのは初めてである。
地位協定は米軍に特権的な地位を与えている。改定は米軍基地が集中する沖
縄の問題と矮小(わいしょう)化されがちだったことを考えれば、知事会が
提言した意義は大きい。「国民の声」といっていいだろう。
(フクナワ=沖縄タイムス×福井新聞 7月29日付)
基地問題は沖縄だけの問題ではない。事故続きで悪名高い 物騒なオスプレイ
は近々、東京の横田基地にも配備されることになっている。それだけではな
い。次のような報道もある。
在日米軍が2011年6月、厚木基地(神奈川県)と三沢基地(青森県)で
放射性物質を含む汚染水12万リットル以上を下水道に流していたことが分
かった。本紙が米軍の内部資料を入手した。
汚染水は東日本大震災と東京電力福島第1原発事故後の「トモダチ作戦」に
参加した軍用車両や装備品の除染で発生していた。
米太平洋軍(当時)と在日米軍の内部討議資料によると、11年5月3日時
点で「液体低レベル放射性廃棄物」が厚木に9万4635リットル(2万5
千ガロン)、三沢に3万283リットル(8千ガロン)あった。
(沖縄タイムス7月30日付)
う〜む、弱った。ここまで書いてきて、私は壁に突き当たった。そんな感じ
がする。フクシマの後始末に伴う放射性廃棄物ーー。その後処理の問題は難
しい。日米地位協定を見直しても、放射性廃棄物は無くならない。日米地位
協定を見直せば、放射性廃棄物が魔法のように消えて無くなるというわけで
はないのだ。基地問題だけでなく、原発問題に関しても、再度検討が必要だ
ということだろう。(地域住民の味方であるはずの)全国知事会議は、原発
問題に関して、どういうスタンスなのかな。