ささやんの天邪鬼 ほぼ隔日刊

世にはばかる名言をまな板にのせて、迷言を吐くエッセイ風のブログです。

基地問題に寄せて

2018-07-30 17:12:57 | 日記
沖縄県の翁長知事は27日、アメリカ軍普天間基地の名護市辺野古への移設
事について記者会見を行い、仲井眞前知事が行った埋め立て承認の撤回に向
け、手続きを始めることを表明した。沖縄防衛局が環境保全対策などを県に
示さずに工事を実施し、事業者の義務に違反しているとの理由からである。

ガン治療の影響からか、身体の衰弱は否めないが、そんな中、毅然として初
志を貫徹しようとする 知事の古武士のような姿が印象的だった。

翁長知事の姿勢は、現行の法律を駆使して、反基地闘争を展開しようとする
ものだが、米軍基地に伴う諸悪の根源は日米地位協定にある。この協定があ
るために、米軍も、アメリカ軍人も、傍若無人・やりたい放題なのだ。この
協定にメスを入れないかぎり、基地問題は解決しない。常々そう思っていた
私にとって、次のニュースは朗報だった。

札幌市で開かれた全国知事会議で、日米地位協定の抜本的な見直しを盛り込
んだ「米軍基地負担に関する提言」が全会一致で採択された。
米軍基地のない自治体を含む全47都道府県の知事会が地位協定改定を含む
提言をまとめるのは初めてである。
地位協定は米軍に特権的な地位を与えている。改定は米軍基地が集中する沖
縄の問題と矮小(わいしょう)化されがちだったことを考えれば、知事会が
提言した意義は大きい。「国民の声」といっていいだろう。
        (フクナワ=沖縄タイムス×福井新聞 7月29日付)

基地問題は沖縄だけの問題ではない。事故続きで悪名高い 物騒なオスプレイ
は近々、東京の横田基地にも配備されることになっている。それだけではな
い。次のような報道もある。

在日米軍が2011年6月、厚木基地(神奈川県)と三沢基地(青森県)で
放射性物質を含む汚染水12万リットル以上を下水道に流していたことが分
かった。本紙が米軍の内部資料を入手した。
汚染水は東日本大震災と東京電力福島第1原発事故後の「トモダチ作戦」に
参加した軍用車両や装備品の除染で発生していた。
米太平洋軍(当時)と在日米軍の内部討議資料によると、11年5月3日時
点で「液体低レベル放射性廃棄物」が厚木に9万4635リットル(2万5
千ガロン)、三沢に3万283リットル(8千ガロン)あった。
                   (沖縄タイムス7月30日付)

う〜む、弱った。ここまで書いてきて、私は壁に突き当たった。そんな感じ
がする。フクシマの後始末に伴う放射性廃棄物ーー。その後処理の問題は難
しい。日米地位協定を見直しても、放射性廃棄物は無くならない。日米地位
協定を見直せば、放射性廃棄物が魔法のように消えて無くなるというわけで
はないのだ。基地問題だけでなく、原発問題に関しても、再度検討が必要だ
ということだろう。(地域住民の味方であるはずの)全国知事会議は、原発
問題に関して、どういうスタンスなのかな。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする