ささやんの天邪鬼 ほぼ隔日刊

世にはばかる名言をまな板にのせて、迷言を吐くエッセイ風のブログです。

嫌がらせ電話による「口撃」作戦に対して

2023-09-04 14:55:41 | 日記
あまりにもみみっちい仕儀に、笑いが止まらない。フクシマ汚染水、もといフクシマ処理水をめぐる中国側の「撃ち方」が、である。日本がフクシマ処理水の海洋放出を始めたことに対して、中国側は、「日本産海産物の全面禁輸」という大砲でむかえ撃とうとした。この大砲による攻撃がさほど効果を持たないと見たのか、次に中国側が繰り出したのが、なんと、中国人民の嫌がらせ電話による日本への無差別的な「口撃」なのである。


これをみみっちく、しょぼい、と感じ、つい笑い出したくなるこの気持ちを、どうすればよいのか。


電話による日本への「口撃」作戦がしょぼいと言うのは、フクシマ処理水をめぐる中国の攻撃が、元はといえば、米中対立に端を発しているからである。覇権拡大を図る中国に対して、アメリカは先ごろ、先端半導体の輸出禁止措置を打ち出した。同盟国の日本もその尻馬に乗って中国に対する先端半導体の禁輸措置に踏み切ったが、フクシマ処理水をめぐる今回の中国の(日本産海産物の)禁輸措置は、これに対する対抗措置という意味を持っていた。その行き着く先が嫌がらせ電話による無差別的な「口撃」とは、あまりにもお粗末ではないか。


このしょぼい「口撃」作戦は、おそらく中共政府が主導したことではないに違いない。中共政府の反日宣伝に扇動された付和雷同の輩(やから)が、それぞれに日本への敵愾心を募らせ、事に及んだのだろう。そんなふうにして多発するようになった彼らの(電話による)「口撃」を、中共政府がことさら抑え込もうとしなかったことは、言うまでもない。


一党独裁の中国では、世論は政府によって創られる。それだけにーーこれは自戒の意味を込めて言うのだがーー世論が編みだした電話での「口撃」作戦を、「しょぼい」などといって馬鹿にすることは、くれぐれも慎まなければならない。中国の一般人民を「口撃」へと駆り立てる日本への敵愾心は、中国軍を日本への武力攻撃へと向かわせる大きな原動力になり得るからである。


この日本への敵愾心を、我々は真剣に受けとめなければならない。問われるのは、岸田政権の外交力である。

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