論語を現代語訳してみました。
公冶長 第五
《原文》
子使漆彫開仕。對曰、吾斯之未能信。子説。
《翻訳》
子 漆彫開〔しつちょうかい〕をして仕〔つか〕えしむ。対〔こた〕えて曰〔い〕わく、吾〔われ〕 斯〔これ〕を之〔こ〕れ未〔いま〕だ信〔しん〕ある能〔あた〕わず、と。子 説〔よろこ〕ぶ。
子 漆彫開〔しつちょうかい〕をして仕〔つか〕えしむ。対〔こた〕えて曰〔い〕わく、吾〔われ〕 斯〔これ〕を之〔こ〕れ未〔いま〕だ信〔しん〕ある能〔あた〕わず、と。子 説〔よろこ〕ぶ。
《現代語訳》
孔先生が、ある官職〔かんしょく〕を求められたので、お弟子さんである漆彫開さんに仕官を尋ねてみました。
啓〔けい(=漆彫開)〕よ。どうじゃね。仕官してみるかい、と。
漆彫開さんがそれに対して、次のように申し上げられました。
わたくしごときがその官職に仕えたとしても、期待に添えられますかどうか、甚〔はなは〕だ疑問にございます、と。
先生はそれを聞いて、たいそう喜ばれました。
《雑感コーナー》 以上、ご覧いただき有難う御座います。
なぜに孔先生は漆彫開さんのことばに大喜びされたのか?それは、一緒に学問を続けられることへの喜びからだったのかな?けれども、実際、学問は楽しいね。勉強は大嫌いだけど…(´-ω-`)
※ 孔先生とは、孔子のことで、名は孔丘〔こうきゅう〕といい、子は、先生という意味
※ 漆雕開、字は子開、または子若。書物を研究することに情熱を燃やしていた人物
※ 原文・翻訳の出典は、加地伸行大阪大学名誉教授の『論語 増補版 全訳註』より
※ 現代語訳は、同出典本と伊與田學先生の『論語 一日一言』を主として参考