和貴の『 以 和 為 貴 』

論語:述而第七 〔19〕 生まれながらに之を知る者に非ず


論語を現代語訳してみました。



述而 第七

《原文》
子曰、我非生而知之者。好古、敏以求之者也。

《翻訳》
子 曰〔のたま〕わく、我〔われ〕は生〔う〕まれながらにして之〔これ〕を知〔し〕る者〔もの〕にあらず。古〔いにしえ〕を好〔この〕み、敏〔びん〕にして以〔もっ〕て之を求〔もと〕めたる者なり。




《現代語訳》


孔先生はまた、次のように仰られました。


〈子路よ、よいか。〉私は、生まれながらにして、天命を知るものではない。古〔いにし〕えの教えをひたすらに追求し、すすんで道理・真理に従い生きようとした者にすぎないのだよ、と。


〈おわり〉



《雑感コーナー》 以上、ご覧いただき有難う御座います。

この語句を、前述の『其の人と為りや』のつづきとして、子路に訴えたものとして語訳してみました。

このことをもって武人である子路に対し「戦って死ぬことだけが天命ではない。私よりも先に死んではならない」ともとれるような、孔子の子路に対する愛情表現のようなものも感じられます。



※ 孔先生とは、孔子のことで、名は孔丘〔こうきゅう〕といい、子は、先生という意味
※ 原文・翻訳の出典は、加地伸行大阪大学名誉教授の『論語 増補版 全訳註』より
※ 現代語訳は、同出典本と伊與田學先生の『論語 一日一言』を主として参考


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