“宣言”延長へ…箱根で絶望感も「町全体で危機を」
9/6(月) 12:03配信
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All Nippon NewsNetwork(ANN)
政府は「緊急事態宣言」について、東京などを中心に12日までだった期限を延長する調整に入りました。連休を前に、観光地からは苦しい声が聞かれました。 ■閑散とした箱根 「夜中の道」のよう… 神奈川県箱根町の強羅駅前には、土産物店など営業している店が数多く並んでいますが、観光に来ている人はあまり見られません。 本来であれば、大勢の観光客でにぎわうはずの日曜日ですが、箱根の町は閑散としていました。 強羅だけではありません。玄関口の箱根湯本も、観光客の姿は少なく、活気がありません。 土産物店:「全然ダメですね。観光業はダメ」
「(Q.普段と比べて、客は何割くらい?)何割なんて言えない。ひどい。こんなの夜中の道(と同じ)ですよ」 ■1都3県“宣言”延長へ「またか、疲れた」 こうしたなか、観光業にとって、さらに追い打ちとなりそうなのが、12日で期限を迎える緊急事態宣言の延長です。 政府は、東京など1都3県について、延長する方向で調整に入りました。関西3府県と東海3県などについても、延長を検討します。 延長幅は2週間から今月いっぱいとする案が出されていて、政府対策本部で正式に決定する方針です。 仮に2週間の延長だとしても、敬老の日や秋分の日といった祝日を含むことになります。 土産物店:「ゴールデンウィークもお盆もそうでしたけど、お客さん戻ってくるんじゃないかと、それなりに準備してたものが、また(延長)か、またかってなっているので。厳しいというか、もう疲れちゃったかなって感じですよね」 ■“予約順調”旅館も「町全体で危機を」 土産物店が絶望感を漂わせる一方、旅館「箱根 藍瑠」では、緊急事態宣言が延長となっても、あまり影響はないということです。 この宿は、緊急事態宣言中にもかかわらず、客足が落ちていません。しかも、この先、予約は順調だといいます。
「箱根 藍瑠」渡辺健支配人:「シルバーウィーク、9月18日、19日におきましては、すでに満室の予約状況となっております」 この宿は、すべての部屋に露天風呂が付いている他、食事も個室で提供するなど、客同士が接触する機会が少ないことから、コロナ禍でも人気なのです。 とはいえ、箱根の町全体でこの危機を乗り越えなくては、新型コロナ収束後の活性化は、見込めないと支配人はいいます。 「箱根 藍瑠」渡辺健支配人:「箱根町全体としてのブランド力というのが、低下してしまいますので。やはり、宿泊施設だけでなく、土産物店、観光地などを含めて盛り上がってくる。一日でも早く、そういった環境が整ってくるといいのかなとは感じます」