40年昏睡のサッカー選手死去 元仏代表アダムズ氏
9/7(火) 2:59配信
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サッカーの元フランス代表選手ジャンピエール・アダムズ氏(1972年10月13日撮影)。【翻訳編集】 AFPBB News
【AFP=時事】サッカーの元フランス代表選手で、医療ミスにより約40年間にわたり昏睡(こんすい)状態に陥っていたジャンピエール・アダムズ(Jean-Pierre Adams)氏が死去した。73歳。元所属クラブのニーム(Nimes Olympique)が6日、発表した。 【写真】現役時代のアダムズ氏 1948年にセネガルのダカール(Dakar)で生まれたアダムズ氏は、西アフリカ出身で初めてフランス代表に選出された選手のうちの一人で、1970年代に22回の国際試合出場を果たした。 1982年にリヨン(Lyon)の病院で受けた膝の手術で、麻酔医のミスにより昏睡状態に陥った。病院ではこの日、職員の大半がストライキを行っていたため、麻酔医は8人の患者を担当しており、研修医にアダムズ氏の観察を任せていた。 麻酔医と研修医は1990年代に有罪判決を受け、執行猶予付き禁錮1月と罰金750ユーロ(約9万8000円)の刑を言い渡された。 アダムズ氏は1年3か月後に退院。その後は、妻のベルナデット(Bernadette Adams)さんが介護を続けていた。ベルナデットさんは2007年、「ジャンピエールは触覚や嗅覚、聴覚があり、犬がほえるとびくっとする。でも、目は見えない」と説明。2016年には英BBCに対し、麻酔医と研修医が有罪判決を受けたものの、病院は一度