ゆうきのゆうき(keberanian Yuki、Yuki's courage)

サラリーマン社長(その前は広告担当)“ゆうき”の飯や読書をした時の、気が向いた時の思考のストックです。

Dリーグ。20-21シーズン終了。(フロントスタッフの気持ち)

2021年07月02日 | スポーツ
今日、Dリーグのチャンピオンシップが終わった。結果はKOSE8ROCKS(コーセーエイトロックス)は4位でシーズンを終えた。
運営サイドとして、今の気持ちを記録を残しておこうと思います。(明日には変わってるかもだけど)
はじまりは、社長から「ダンスのプロリーグがはじまるみたいで参加するから。」と一言からはじまった。
もともと個人的にもよく「ホントに色んなスポーツのこと知ってるよね」と言われるし、仕事もラグビー、マラソンからはじまり、フィギュアスケートやゴルフはがっつり関わらせていただいてきた。だけど、プロスポーツチームの運営となると覚悟が違うとまず話をきいて感じた。選手の人生を背負う。人の人生をだ。もうそのことだけで逃げ出したくなった。正直最初はそんな気持ちをもってしまった。会社でもマネジメントをやらせてもらっていて、部下の人生を背負ってる気持ちではやってるけど(いっぱしのマーケッターに育てるという気持ち)、次元が違う。部下は私の下にいる限り、出来ない奴でも見捨てない、やらないやつは切るスタンスだけど、最悪は俺の下じゃないとこ行けばみんなそれぞれやっていけるような気がしてるのが会社員かなと自分の中でも思う時もある。だけど、プロアスリートとなると違う、その選手の人生もあるし、その選手を目指す若者達の夢も作ることになる。でかかった、ほんとに不安で一杯だった。

そして、不安を抱えたたま、まずどのジャンルのダンスで参画するか、同時にどの監督(ディレクター)で行くかをリーグ側と議論した。
これは結構すぐに覚悟がきまった。ブレイクダンス(ブレイキン)での迷いはなかった。ディレクターも、けいたんというダンサーでありながらビジネスマインドもある人間ですぐに決まった。ここは早かった。なぜならチームを持つなら優勝したいから。ブレイクダンスはオリンピック競技になる噂もあったし、社長や部長も含め単純にアスリート的な要素が高くてかっこよく、化粧品のファッション性、多様性と親和性を感じたからだ。

しかし、すぐに問題が発生した。けいたんから、ディレクターをIsseiという、世界一をとった若者にやらせたいと言ってきたのです。いくら世界一とったからって、マネジメントができるのか、もしベテランダンサーがいたら若いやつの指示を聞くのか。そんなことが頭をめぐった。散々議論した。結論、ダンサー兼プレイヤーでいこうとなる。そして、そんな問題は問題じゃないことはすぐに証明された。ディレクターがそろえたメンバーは、ベテランから若手、そして男女が入り混じったスペシャルメンバーだったのです。不安は一気にたのしみに変わった。

メンバー選定を進める間、チーム名とロゴも動いていた。今だから言えるが、絶対に数字の8は入れたいと思っていた。いつも部下には目的を設定してからなんでも動けと言ってるのにごめんなさい。8には想いが色々あった。好きな数字は8。ラグビーでも自分が一番好きなポジションはナンバーエイト。好きなゴルフクラブは8番アイアン。サッカーでも8の背番号は優秀な中盤が多い。親父は8月産まれのフジテレビ勤務。社長も8月産まれで、8が縁起がいい数字で好きなのを前に効いたことがあった。そして見た目も末広がり。とにかく8は幸せになる!勝手に昔から思い込んでた。そして、なんとこのDリーグが8人のチームで競うルールが決まっていたのが決定的だった。そして、いくつか8につなげたり、頭につけたりするチーム名を議論した中で社長が決断した名前が「8ROCKS」8は横にすると無限の可能性、KOSEの社名の前についている水色の四角が、龍安寺の石庭からインスパイアされており、どの角度から見ても全部の岩が見えない。つまりこれも無限の可能性を表現しているのです。そしてその岩と、ヒップホップでの場を支配をする意味でのrockをかけたことで完成をした名前なのです。
チームカラーもコーセーブルーと、インフィニティブラックというチーム名に込めた想いを色にも込めて決めました。ロゴは何度もやり直しして社内や社外で調査して決定。

そして、臨んだ記者発表での各チームとの初めての演技の出し合いは、「コーセーはやっぱりスゲー」「優勝候補は間違いないな」という声を多数いただく上々な滑り出しでした。
これから来る呪縛はこの時まったくなく、優勝するなら賞金で選手のお金もいけて、当初一番悩んでた選手の生活も大丈夫かも。なんて安心してしまったところも正直少しありました。。。

迎えた初戦。総合5位。まあ、初戦だから仕方ないかなと思うようにしながらも、しかしオーディエンスポイントは最下位。

コーセーエイトロックス初戦

2戦目。また5位。オーディエンスポイント1点だけアップ。IseeiはMVD。
あれ、、なんかすごいことしてるのに点数が伸びない。焦る。駄目だ。もっと身近な人に地道に応援お願いしようとなる。会社や仕事関係の人たちに応援をお願いを今まで以上に危機感持ってやってみた。

3戦目。なんとか3位に。オーディエンスポイントも15まで伸びた。でもこれまた何か消化不良。こんだけリスクなことしてるのにわかってもらえないもどかしさ。単純にクジ運悪い疑惑も出始める。ユーチューブの解説動画もパワームーブや組技のすごさをブレイクダンスを知らない人にもわかるようにやり始めた。

4戦目。2位。なんで優勝できないんだろ、、
これぐらいから、選手程ではないが、プレッシャーや一番最初に思った選手の人生を背負う不安がでかくなってきました。。。

5.6.7.8.9戦、、、この頃本当に辛かった。いや辛そうな選手を見てるのが辛かった。もうひたすら差し入れ変えたり、着ていく服やパンツ変えたり、選手への声をかける内容変えたり。わけわからんことばかりしてた。スポンサー営業も一番動いた。

そして10戦目。潮目が変わった。スペシャルダンサーの起用だった。レンくん、シュウバン有り。優勝、ISSEI2回目Mvd。90点を超える点。涙が溢れた。
コチラがそのダンス。テーマは雷。

ちなみにこの日の差し入れと、言葉はチャンピオンシップまで続けた。。。どうせなら前のめりで自分達を信じて。カミナリを鳴らして革命を起こせ。差し入れは坂本龍馬にあやかり高知のお菓子。

11戦目。コロナに感染してしまったチームが出てしまう。なんとか2位に入る。前戦での流れを組む難しい状況で、スペシャルダンサーのKakuさんが活躍してくれた。彼しか出来ないこと、そしてベテランらしい立ち振舞。これはアスリートの原点を見させてもらった。それもオーディエンスポイントで17点という高得点。無料でジャッジできるトライアルの日だった。素直に2位でも嬉しかった。総合順位もなんとかチャンピオンシップ出場圏内に浮上。

最終12戦目。負けられない戦い。僅差でひしめき合う争い。なんとか4位。チャンピオンシップ出場を決めた。すごく嬉しかった。だけどコロナがもしなかったらどうなっていたのか、複雑な気持ちはあった。いけなかったチームの分も総合優勝するしかないとみんなで誓った。

解説動画
ドキュメンタリー動画

迎えた今日チャンピオンシップ。
結果は4位。大掛かりな有観客の試合が初めてで、裏方も予想外のバタつき。あっという間に時間が過ぎた。。。選手にはなるべく今までのいい流れを変えないようにしようとしたが、やはりなんかバタついてしまった。選手はやりきったと思う。3位決定戦の演技は泣いた。泣いたからフロアの上に逃げた。結果発表を上から見た。なぜか涙が止まった。覚悟が決まった。一番最初にやらなければならないのは、選手達の生活を守ること、ファンの夢をつくること。フロントとしてやることはエイトロックスを愛されるチームにすること。そのための色々なスポンサーシッブ、パートナーシップを進め、選手が子供たちに夢を見させられる環境をつくる。僕にはこれしか出来ないと改めて思えた。あとゲン担ぎはやっていく。そして、いつか総合優勝したい。
そしてこのくだらない記録を見返したい。
ISSEIがチャンピオンシップMVD。3回目の受賞。この男凄い。。。









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