15年前の6月13日、朝。
アデラの散歩に行った母が、小さな猫を連れて帰ってきた。
子供たちが通学路で子猫を見つけたものの
見捨てては学校へ行けず、困っていたので引き受けて来たらしかった。
生後1~2ヶ月くらい?
病院へ連れて行くと、結膜炎と皮膚病があったので
2週間、私の部屋で隔離生活となった。
丁度、ドイツワールドカップのさ中だったので大好きなクリンスマンから名前をもらい
クリンシーと名付けた。我が家にとって久々の男の子。
甘えん坊でヘタレ男子の可愛いクリンシー。
今日で15才になるところだった。15才なんて余裕で迎えられると信じていた。
クリちゃん。
今年の2月16日、お空へ旅立った。
我が家で一番年下だったのに、サッサと行ってしまった。
亡くなったとき、初七日のとき、四十九日のとき、
何度もブログを書きかけて、そしてやめた。完成しなかった。心も文章も納得できなかった。
クリの死が納得できなかった。
亡くなる前日までよくごはんを食べてくれて孝行息子だった。
痛い注射もがんばって耐えてくれた。
それでもあっちへ行くのなら、痛い思いさせなきゃよかったね。
いつも私の手をギューっとして寝てた。
3匹の中で一番年下だからか、2匹の女子がわがままだからか
どこか遠慮しているところがあったクリ。
いつも私にくっついて寝ていたね。真夏でも真冬でも。
アデラのことも大好きだったね。
アデラはしばらくクリのことを探していたよ。
目が見えないから余計に探していた。そしてクリのニオイの中で安心して寝てたよ。
たくさんの人からお心遣いもいただき励ましていただいた。
クリ、
お母さんはクリを思う時、泣いたりしないよ。
クリとの14年間を思い出すとき、幸せな顔でいたい。
クリは私を泣かせるために私の元へ来たんじゃないもんね。
大切な14年、ありがとう。