妄想ジャンキー。202x

人生はネタだらけ、と書き続けてはや20年以上が経ちました。

こんな『ひよっこ』はいやだ!【茨城、それは魔境】

2017-05-11 22:00:39 | 朝ドラの感想

ひよっこ小話あれやこれや。


朝ドラ『ひよっこ』の話。

※ふざけたエントリとなっております。



関連リンク

『べっぴんさん』の「うわあ……」となったシーン3選

202X年の大河ドラマ『縄文土器』、主人公は山田孝之【嘘です】

【朝ドラ大河から】ネタバレ感想の目次!【B級映画まで】



■宗男おじさん


序盤、視聴者の心をガッッツリつかんだ変なおじさん。
宗男おじさん。



平坦イントネーション、上がってるか上がってないか絶妙すぎる語尾上がり。
さすがは山形ネイティヴの峯田さん、と北関東心がくすぐられたものです。

「人が暮らしてるところは、みんないいとこだよ」
と名言もじんわりなんですが、いつも気になっちゃうビジュアル。
これが並べたくなっちゃうんですよねえ……。








ほーらほらほら、峯田和伸が、高橋一生が、だんだんバナナマン日村に見えてくーる。

<関連>
愛すべきエイの裏側、エアフォースワンは映画です、ヒロイン予想【つぶやきまとめ】



■『あまちゃん』と『ひよっこ』


正直に言います。
事前番宣で『いつでも夢を』が流れたとき、ちょっと「うわあ…」って思ったんですよ。

いやAKが再起をかけているのはわかるんだけど、あくまで『ひよっこ』は『ひよっこ』なのになあ。
キャストが有村さん・宮本さんの時点でもうちょっとアレなのに、『あまちゃん』の真似をするのはちょっとなあ。


って思ってたんですけど。

いざひよっこ始まって谷田部みね子が動き出してみると、なかなかアツかったです。
『あまちゃん』ではなくあくまで『ひよっこ』。
あからさま過ぎず、丁寧になぞっているなあって印象でした。

第1週2週で谷田部みね子をはじめとする奥茨城村のキャラクターが確立したからなんでしょうね。
同時代にあったかもしれない奥茨城村と北三陸の物語が重なって、どちらの物語にも厚みが出るもんだなあって。

みね子が東京に旅立つシーンでも、同じことを思いました。
朝ドラにおける「上京」と言えば、「大漁旗」。
大漁旗といえば『あまちゃん』の夏ばっぱ。

 
朝ドラ『あまちゃん』まとめのまとめ 【宮藤官九郎】

じゃあ『ひよっこ』のほうはどうだったかというと。
旅立つボンネットバスを走って見送る千代子と進。

「がんばろうね!」


見えなくなるまで手を振って、前を向くみね子。

北の国からやんけ……。



じんわり来てしまいました。
大漁旗かそうじゃないかって問題じゃなかったんでしょうね。

上京物語系のドラマにおいて肝要なのは、故郷と東京それぞれの世界の「境界面」と、それをつなぐ距離・時間を表す交通機関なのかもしれません。

『あまちゃん』だと、北三陸と北鉄、上野駅。
『ひよっこ』だと、奥茨城、ボンネットバス、やはり上野駅。

距離感や時間間隔が丁寧に演出されている作品には、信頼感があるなあって思います。



関連リンク
【拝啓恵子ちゃん】『北の国から』黒板純の人生がハード過ぎる(その1)
『北の国から』黒板純の人生がハード過ぎる(その2)【ラーメンと万札】



■「お前はまだイバラキを知らない」



「『いばらぎ』じゃなくて『いばらき』だっつってんだろ、おいおまえ埋めっぞ?霞ケ浦に沈めっぞ?」


いばらきあるあるを炸裂させた美代子母ちゃんが出会ったのは、高萩出身の警察官・綿引さん。



その綿引さんは東京編にも登場して、みね子とも出会います。
東京ライフがそこそこ長い彼もまた茨城あるあるを炸裂させたのでした。


「茨城っつったら東京都民から『田舎モンwww』すげえバカにされっし」
「かといって東北民からは『おめえら田舎なめんな』ってボコられっしよ」


北関東大戦がはじまってしまう……





■こんな『ひよっこ』はいやだ


ここからが本題。


高校に進学した進は、土浦ナンバーで常磐道を走りまわしている。


登場人物が走り出すと、プロフィール、家族構成、ささいなミニ情報、趣味、食事の内容などを俄然盛り始める増田ナレが大変やかましい。


と思ったら松野明美だった。


美代子母ちゃんと茂じいちゃんの茨城暮しが、とてもじゃないけど朝ドラで出せるものじゃない。


幸子さんの彼氏がガチなタイプの赤で、ちょっとハラハラして見てらんない。



愛子さんの髪のカールが回数が進むにつれてきつくなる。
その後重力に負けてストレートヘアーになる。

※元ネタはこれ。



奥茨城に暮らすみね子が冷夏や害虫対策、離農していく人びと、炭焼き小屋、過疎化、農協との確執などなど、ガチ農業モノがナチュラルにはじまる。


行方不明になった実父ちゃんは、すずふり亭の地下室でじゃがいもの皮剥きをさせられている。



村に不気味な老婆が現れ 「たーたーりーじゃー!」と叫ぶ。
それを見て何かを思い出す茂じいちゃん。



茂じいちゃん、実はテロ組織「赤いカナリア」の幹部メンバー。
炭焼き小屋はアジト。


実父ちゃん、黒塗りの高級車に追突してしまって、法外な示談条件を提示されている。


実父ちゃん、昭和の冤罪事件に巻き込まれて、無実の罪を着せられている。
そしてみね子は復讐の炎に燃え、父の敵を取るべく鬼と化す。


みね子たちはとっくにあの世に行っている。
奥茨城の光景は角材で頭部打撲して意識が混濁している実父ちゃんがみている夢。
だから父ちゃん簡単には帰れない。
猫バスは時空のトンネル、次郎さんは時空の番人。

実父ちゃんが茨城に帰るときはつまり……






■おまけ。





<script async src="//platform.twitter.com/widgets.js" charset="utf-8"></script>

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« そろそろ『星の金貨』の話を... | トップ | 【遊川脚本】『純と愛』のえ... »

コメントを投稿

朝ドラの感想」カテゴリの最新記事