JONSBO TK-1 White で自作パソコンを組み、マザーボードを何度か入れ替えて感じたことをざっくりとお伝えしたいと思います。
JONSBO TK-1の特徴
・パーツを組み込み易く、眺めて楽しいPCケース 小型ケースが好きな人向け
・細部にこだわる丁寧な設計 リベットレス 接合部全てがネジ式
・240mmAIO(簡易水冷)に合わせた設計 本格的な水冷には不向き
・M-ATXで標準的なゲーミングPCを構築出来る 空冷ならハイエンドも可能か
TK-1のようにマザーボードと電源が板で別空間に隔てている構造をデュアルチャンバーというらしい。
もう5年目となりますが、同じデュアルチャンバー構造を採用する Crystal 280X RGB Whiteというケースがありました。
何度もポチりそうになった程好みのデザインのケースでしたが、水冷ブロックを装着したグラフィックボードが入らないので断念した経緯があります。
寸法を比較すると
Crystal 280X 276(W)×351(H)×398(D) mm
TK-1 299mm(W)×345mm(H)×310mm(D)
高さはほぼ同尺 TK-1はグラフィックボードの長さが影響する奥行きを大きく削って2cm超幅広くなり、正六面体よりな寸法です。
Crystal 280Xの画像を見るとマザーボード側ボトムに14又は12cmのFan用ネジ穴がありますが、ネジ穴からマザーボード側にあまり余裕が少ないのが分かります。
TK-1は奥行きを削ってボトムトップ共に12cmFanとし、2cm超幅広い分なのかボトムFanを隔壁から5cm弱離しています。
トップ側は天板スライド機構の為に、ボトム程ではありませんが隔壁から2.5cm程離しています。
また標準的な240mmラジエーターと12cmFanを使用しても、上部に余裕があるのが分かります。
これによりマザーボード換装、設置後のフロントパネルやFanケーブル等コネクタの抜き差しが容易になりました。
最後のマザーボード換装時、Fanとラジエーターを外さずに出来たのは過去記事の通りです。
但しマザーボードの位置が3㎜程度上にあれば丁度いい気がしました。
PCIスロット最下段の無線LANカードのヒートシンクが、若干ボトムFanに乗っかっている感じです。
従来型PCIスロットでドライバー使用時の干渉を防ぐ工夫もされています。
長尺のグラフィックボードでPCIブラケットが2連や3連、ブーストスイッチがあったり幅広い寸法だったりすると、小型ケース内部ではグラフィックボードを上下に傾けたり斜めにすることが出来ない場面もあります。
従来型PCIスロットは、フラットなPCIスロットと比べ大型のグラフィックボードのインストールが若干ではありますがやり易くなります。
更にこの構造によりインストールのし易さだけでなく、筐体を超えるサイズのグラフィックボードの検証台にもなると思います。
厚みのあるU字型の強化ガラスパネルは視認性が良く、白い縁取りもされてるので、容易に見た目の良い自作パソコンを組めます。TK-1一番の特徴です。
筐体はマグネットシートが張り付かない素材で、一般的なスチールのものと比べ厚みがあります。アルミケースに似ていますが、強力マグネットフックは付くのでステンレスの一種かなと思います。
2023/09/19 追記
トップパネルを外した面にくっつけた強力マグネットフックが剝がせないィィって事があり気づいたんですが、仕様にMaterial:2.5+1mm steel panelとあり、1mm steel panelはシャーシにあたる本体部材で強力マグネットがガッツリ張り付きます。
んで底面以外は強化ガラスと2.5mmの少し軽い外装で覆われており、この2.5mm部材は強力マグネットも全く反応しないステンレスだということでした。
強力マグネットフックが、2.5mm厚のステンレスと隙間の向こうの1mm steelに反応してくっついていたようです。
不満らしい不満は無いですが、唯一挙げるとすればこのケーブル通しの黒いゴムパッキンが薄くて外れやすいところでしょうか。
本当にJONSBO TK-1の良さをどう語りたかったんだが忘れてしまったので本日はこんなところです。
2024/04/20追記
インストール出来るグラフィックボードのサイズの参考に
このグラフィックボードはリファレンス準拠のGTX1080です。
PCI-Eスロット差し込み部やブラケットを除く基板サイズの長さは270mm程で、こちらはガラス面まで10mm程度しか余裕がありません。
幅(奥行)は97mm前後。基板のマザーボード側からガラス面まで155mm程度しかありません。電源ケーブルで25mm程必要なので、リファレンス+αまでと考えられると思います。
別のところでも記述しましたがTK-1はハイエンド向きではなく、特にリファレンス以外のハイエンドグラボはエアーフローの面でも避けるのが無難かと思います。
それでは最後までご覧いただきお疲れ様です。
ありがとうございました。