昨日(10月13日)は、秋田駅前のホテルで姪の結婚式と披露宴があった。
二次会まで参加なので宿泊。
今朝はゆっくりホテルを出発。
9月28日にグランドオープンした新秋田県立美術館で開催されている記念特別展『壁画<秋田の行事>からのメッセージ-藤田嗣治の1930年代-』へ。
※藤田嗣治(ふじたつぐはる):明治19年東京生まれ、昭和43年スイスのチューリッヒで没。
それにしてもすごい大きさ。
何度見てもその迫力に圧倒される。
後は、すぐ近くにある千秋公園内を散策。
こちらでは、巨大な石碑を見上げてびっくり。
石の産地が気になり、たまたま居合わせたボランティアガイドさんに尋ねたら、「仙台石」で台座は「男鹿石」とのこと。
その仙台石とは、多分稲井石(石巻)のことを指しているのだろう。
こんなに大きな石を、どうやってこの秋田の地まで運んできたのか。
それを想像すると、これまた興味が湧いてきてしまった。
▲秋田県立美術館
▲ミュージアムラウンジ(美術館2F 水庭ごしに千秋公園を眺めることができる)
▲平野政吉美術館と県立美術館があった場所
▲千秋公園のお堀のハス―ワシャ、ワシャ生えている
▲2千年前のハス『大賀ハス』が育てられている池
▲巨大な『御大典記念 太平山三吉大神崇敬之碑』 石碑高さは6mとのこと。
ところで、新秋田県立美術館内に入ってすぐに、動線の不自然さに違和感を覚えてしまった。
美しく仕上げられたコンクリート打放しに感心しつつも・・・。
一見ホール状のエントランスがおかしい。
チケットを買う客が壁際に沿って弧を描くように並ぶ。
買った客が展示室に行こうとすると、新たに入ってきた客と交差してしまう。
2階の藤田の大壁画は、目線から高すぎる。
3階のギャラリーからも眺めることができるが、こちらからでは壁画が低すぎる。
それにこの狭いギャラリーには絵も飾っているので、鑑賞する客がたまって動きが取れなくなる。
次の展示室に移ろうとすると、ビデオ鑑賞している人たちと機器の間を通るかたちとなる。
これではオチオチ鑑賞などしていられない。
こういう動線になっているのは、アルファベットのAを横倒しに置いたように平面配置が三角形に造られているからだ。
(青森のアスパムのように立体的ならわかるが・・・。)
つい、「設計者は誰ですか?」と施設の方に聞いてみた。
「安藤忠雄さんです」と返ってきた。
水をはった庭園から千秋公園を眺められる2階のラウンジは素晴らしいものだが、これとて冬の寒さ厳しい秋田ではどうなのだろう?
新美術館のデザインの基本にあるモチーフは「三角形」。
旧県立美術館の三角屋根を象徴しているのだそうだ。
「機能的なものが美しいのではない。美しきもののみ機能的である。」(丹下健三)
「よい家とは、お金をかけるだけではなく、本当に末永く愛着をもって住めるかどうかがキメ手なのである。」(清家清)
大分昔に読んだ本にあった2人の偉大な建築家の言葉を思い出し、秋田県の人々はこの美術館をどのように受け止めていくのだろうかと考えてしまった。
二次会まで参加なので宿泊。
今朝はゆっくりホテルを出発。
9月28日にグランドオープンした新秋田県立美術館で開催されている記念特別展『壁画<秋田の行事>からのメッセージ-藤田嗣治の1930年代-』へ。
※藤田嗣治(ふじたつぐはる):明治19年東京生まれ、昭和43年スイスのチューリッヒで没。
それにしてもすごい大きさ。
何度見てもその迫力に圧倒される。
後は、すぐ近くにある千秋公園内を散策。
こちらでは、巨大な石碑を見上げてびっくり。
石の産地が気になり、たまたま居合わせたボランティアガイドさんに尋ねたら、「仙台石」で台座は「男鹿石」とのこと。
その仙台石とは、多分稲井石(石巻)のことを指しているのだろう。
こんなに大きな石を、どうやってこの秋田の地まで運んできたのか。
それを想像すると、これまた興味が湧いてきてしまった。
▲秋田県立美術館
▲ミュージアムラウンジ(美術館2F 水庭ごしに千秋公園を眺めることができる)
▲平野政吉美術館と県立美術館があった場所
▲千秋公園のお堀のハス―ワシャ、ワシャ生えている
▲2千年前のハス『大賀ハス』が育てられている池
▲巨大な『御大典記念 太平山三吉大神崇敬之碑』 石碑高さは6mとのこと。
ところで、新秋田県立美術館内に入ってすぐに、動線の不自然さに違和感を覚えてしまった。
美しく仕上げられたコンクリート打放しに感心しつつも・・・。
一見ホール状のエントランスがおかしい。
チケットを買う客が壁際に沿って弧を描くように並ぶ。
買った客が展示室に行こうとすると、新たに入ってきた客と交差してしまう。
2階の藤田の大壁画は、目線から高すぎる。
3階のギャラリーからも眺めることができるが、こちらからでは壁画が低すぎる。
それにこの狭いギャラリーには絵も飾っているので、鑑賞する客がたまって動きが取れなくなる。
次の展示室に移ろうとすると、ビデオ鑑賞している人たちと機器の間を通るかたちとなる。
これではオチオチ鑑賞などしていられない。
こういう動線になっているのは、アルファベットのAを横倒しに置いたように平面配置が三角形に造られているからだ。
(青森のアスパムのように立体的ならわかるが・・・。)
つい、「設計者は誰ですか?」と施設の方に聞いてみた。
「安藤忠雄さんです」と返ってきた。
水をはった庭園から千秋公園を眺められる2階のラウンジは素晴らしいものだが、これとて冬の寒さ厳しい秋田ではどうなのだろう?
新美術館のデザインの基本にあるモチーフは「三角形」。
旧県立美術館の三角屋根を象徴しているのだそうだ。
「機能的なものが美しいのではない。美しきもののみ機能的である。」(丹下健三)
「よい家とは、お金をかけるだけではなく、本当に末永く愛着をもって住めるかどうかがキメ手なのである。」(清家清)
大分昔に読んだ本にあった2人の偉大な建築家の言葉を思い出し、秋田県の人々はこの美術館をどのように受け止めていくのだろうかと考えてしまった。
わたしもこの絵が大好きで、秋田出張の際には何度か訪れています。友人・知人にも千秋公園とともに”ぜひ”と勧めてきました。
しかし、この新美術館には、藤田画伯の作品にかけるねらいや、絵に寄せる地元の方々の思いを大切にしているところは感じられず、率直に言って落胆しました。