旅する心-やまぼうし

やまぼうし(ヤマボウシ)→山法師→行雲流水。そんなことからの由無し語りです。

一切経山・東吾妻山周回【福島県】

2017-07-22 17:08:00 | 福島県の山

2017.07.21(金)浄土平~一切経山~酸ガ平・鎌沼~東吾妻山~景場平~鳥子平~兎平~浄土平と周回してきた。
気温が高く風のない、とにかく暑い日の山歩きだった。
東吾妻山から展墓台~景場平~磐梯吾妻スカイライン口は、低灌木とササが繁茂し、道が荒れていた。
また東北自然歩道になっている鳥子平~兎平も、草が道を覆い、少し歩きにくくなっていた。

 一切経山 いっさいきょうやま 1948.8m
 東吾妻山 ひがしあづまやま  1975.3m

     *
この日を除いて後は、天気が良くないらしい。
前夜急いで準備し、出かけることにした。

浄土平の駐車場にはあまり車がない。
(4日前から滞在しているという那須ナンバーのキャンピングカーの男性と少し懇談。)

ビジターセンター脇の木道をかなり進んだところで、サングラスを忘れたことに気が付き、取りに戻った。
(強い陽射しの中では、やはりこれがないと目が疲れてしまう。)
このため1㎞弱とは言え、余分に歩くことになってしまった。
雲一つない青空の下、この段階ですでに汗が・・・。



(ゴゼンタチバナ)


(イワカガミ)


酸ガ平避難小屋への分岐に着くころには、あまりの暑さで立ち眩みでもしそうなほどだった。
分岐点の休憩ポイントで腰を下ろして休む。



(中腹に避難小屋がある。)


(酸ガ平、鎌沼を見下ろす。)


一切経山への上りの途中では、立ち止まっては呼吸を整える。
早いグループが次々に下山してくる。








山頂三角点の前で、東京から来たという男性としばし懇談。
福島県の山がとても気に入っているというその方は、安達太良、磐梯などに何度も登っているとのこと。



(一切経山山頂)


魔女の瞳と呼ばれる五色沼を見下ろしていると、いっきにガスがかかって来た。
やはり気難しい瞳のようだ。
当初、沼のほとりまで下りてみるつもりでいたが、これでは諦めたほうが良いと即断。
石に腰掛け、眺めて済ますことにした。



(五色沼)


酸ガ平・鎌沼の木道歩きに移る。



(木道沿いにたくさん咲いているミヤマリンドウ)


(イワオトギリ?)


鎌沼ほとりではザックを置いてじっくり眺めている男性がいた。
その気持ち、わかるような気がした。





(チングルマ)


東吾妻山に向かう。
道は、所々水たまりや段差があるが、さほど気にならない。
かつて残雪がある中上ったときのような苦労もなく、山頂到着。









三角点の石に腰かけている男性に声掛けして、写真を撮らせてもらう。
磐梯山、西吾妻山、一切経山などを眺めて後に、30分ほど昼食休憩。
(ここで、この先のヤブを考慮して、これまでの半そでTシャツの上に長袖シャツを着た。)



(東吾妻山山頂)

石が積み重ねられているので腰かけてしまうのだろう。わたしの後に来た人は、離れて座ったが・・・。
今度登った時には、中心から離した場所に、腰かけ用になるよういくらか石をどけてやろうと思った。


(磐梯山は雲の中。)


(西大巓、西吾妻山もボンヤリ見える。)


(一切経山にはガスがかかっている。)


次は、景場平方面に下山開始。
低灌木が道にかぶさっている。
スライドした男性によれば、この先はササ藪になるとのこと。
(ずっと下ってから、この男性がこの道を上ってきたことに驚きと感心をしてしまった。それくらいひどい道だから。)



(東吾妻山からの下りはじめ)


展望台では、西大巓、西吾妻山、磐梯山などを眺める。



(展望台)


(磐梯山の方角)


(西吾妻山の方角)


(コバイケイソウ群生地わきの木道を行く。)


ハイ、ここから先がササ藪。
そしてまたまた灌木くぐり。
それでも、オオシラビソなどの根元に来るとホット一息。
景場平まではこの繰り返し。



(道は中心部のササ藪の中。)




(この根元に道がある。)


(その裏側には段差。)






(親恐竜の背中に子恐竜?)


(景場平への道の彼方に反射板の置かれた高山1805.3mが見える。)


(ワタスゲ、コバイケイソウの群生地から下りてきた山頂方向を眺める。)


空中池塘を前に腰を下ろして休憩。
とにかく誰もいない。



(景場平)


(東吾妻山を振り返る。)


この先も道が悪く、つい不忘山を思い出してしまった。





(ギンリョウソウ)


磐梯吾妻スカイライン口に到着し、ホットした。
ここで、わたしと同年配らしい男性とこれまたしばらく懇談。
”ここからの上りの道は、歩く人が少なくなったから荒れているよね~。”
その方は言っていた。





東北自然歩道になっている道をたどり鳥子平側に向かう。
最初は快適。



(鳥子平)


しかし、鳥子平を過ぎると、道はところどころ草に覆われて歩きづらくなっていた。
手入れがなされなくなると荒れるのはすぐ。
自然の回復力の速さか?





(ホッとする林で立ったまま休憩。)


(他では終盤になっていたアズマシャクナゲも、ここではまだ咲いていた。)




それが兎平まで続く。



(吾妻小屋への出合い:道が分かりますか?)


(吾妻小屋)


スカイラインに出てゆっくり休憩。
浄土平の駐車場まではあと少し。
ニッコウキスゲなど眺めながら到着。



(浄土平の駐車場が見えてきた。)


(ニッコウキスゲ)


山歩きの水分補給の目安として、自分の体重×5×行動時間だと『実践にっぽん百名山』では紹介していたが、この日わが持参は500mlのスポーツドリンク、同量の湯、1リットルの水。
それもすっかり飲みほしてしまっていた。

行きつ戻りつしたこともあり、歩いた距離は約14㎞。
充実した一日となった。

今日のコース



コメント (2)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 紫陽花、あじさゐ、あじさい... | トップ | ユリの花プラス »

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (morino)
2017-07-23 21:14:56
昔は歩きやすかったのですが、今は藪っぽいのですね。
景場平に出るとホッとして一休みでしたが・・・
返信する
Unknown (やまぼうし)
2017-07-24 21:46:19
ハイ、morinoさん!
特にササが旺盛で、ひどい状態になっていました。
歩く人が少なくなるとすぐにこうなるものかと考えさせられました。
こうした道を上りに使うとしたら、「慙愧懺悔 六根清浄 六根清浄」とでも言いながらでないと駄目だなと思ったほどです。
返信する

コメントを投稿

福島県の山」カテゴリの最新記事