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世界平和の夢

2016年01月24日 | 安保・国益
(つらつらツイートしてたのを転記)

SEALDs「今いるのはプランじゃなくてドリーム」

私「理想の夢を語るのは構わないが…現状からの移行手段がなければ実務的には無意味」

イデオロギーポジションマップ 図13参照
http://goo.gl/1WKHJ4



SEALDs
本間「去年春、安保法制はおかしいけどどうせ通っちゃうだろっていう空気があった。けれど本当に止めんぞって言ってあれだけの人が集まった。今いるのはプランじゃなくてドリーム。俺は次の参院選の目標ははっきりいうと、投票率75%目指す。それくらいないと民主的正当性ない。あと一人区全勝」


ここが問題なんだよね。

《私個人が一部の「理想主義」に批判的なのは、当面は実現可能性がなくても「夢」として大事にしておきたい「理想」と、実務的にそこに向かって作業を進めていける「目標」との区別がつかずに、「夢」を政策目標に持ってるくるからです。実務能力を疑うのはその点です。》

別に《9条を広めることで世界が平和になる》とかいうような夢を捨てろと言ってるわけじゃないんだが、そういうのは書籍かブログにでも書いておいて、静かに論じて賛同者を増やせばいい話。ただ、実務的目標としては極めて不適切だから、デモしたり、機動隊と衝突してまでゴリ押しする話ではない。

米国には今でも州兵がいるが、日本は明治維新で藩を武装解除し、軍を国に集約した。同様に、世界各国を武装解除して、世界政府か何かに軍事力を集約することは理論上は可能だろうし、それが、《9条による世界平和》のひとつの実現方法だろう。だが、その道筋は極めて遠い。現状では、非現実的。

できるとしたら、どうやって世界政府に世界の軍事力を集約できるかというと、米国の各州が合衆国連邦に加盟しているような、あるいは欧州各国がNATOに軍事力を提供し指揮権を預けているような統合と、信長・秀吉・家康の日本統一のような武力統一がある。中国は後者を狙っている。まだ戦乱は続く。

そうしてみると、実はNATOも日米同盟もそれほど筋が悪いわけではない。TPP加盟国を主体に日米豪ASEANを環太平洋軍として発展させてもいいし、NATOと連携が深まればインドなども含めて世界連邦軍になるかもしれない。その意味でも集団的自衛権は世界平和へのステップとしては悪くない。

だから、繰り返しになるが、夢を持つことが悪いわけではない。夢を実現するために、実現可能な多段階の政策目標に分解して、各目標を着実に達成するための実務能力の問題だ、と私は言っているのである。まぁ、一歩進むごとに景色は変わって見えるから、遠い目標はどんどん変化するだろうけど。

ここまで説明すると、SEALDsだかパヨクだかが、「集団的自衛権は戦争法案!」と批判しているのが、実態は真逆であることがわかるはず。日本は日米同盟を基軸に軍事同盟の輪を広げていけば、NATO加盟国同士での戦争の心配がなくなったように、平和の輪が広がる。そういうビジョンなのだよ。






たとえ話でいうと、《東京駅からクルマで大阪に行こう!》という時に、適当な道を探すと一旦北上したり南下したりするんだけど、原理主義派が「大阪は西だ!西以外は絶対認めない!北も南も絶対反対!」と騒いでるような、そういうアホらしさを感じるんだよね。





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