今までに書いたはがき絵をいろは歌に沿って紹介していくシリーズの「二周目」です。現代仮名遣いにない「ゐ」と「ゑ」はとばしましょう。「を」と「ん」で始まるはがき絵もないのでとばしてしまいますね。
二周目の第十四回目、今回は「し」そして「ゑ」をとばして「ひ」「も」です。
『し』・・・シャトルコック
バドミントンのシャトルコックを描きました。書き添えたのは「羽根つき歌」です。数え歌になっています。「ひと目 ふた目 見よかし 嫁御 何時やの 昔 七夜の 薬師 ここのつ とお」
「見よかし」は「みやこし」と歌っていたような気もします。おそらくこういう意味だろうと想像して漢字をあててみましたが、「昔」は「武蔵」、「薬師」は「やつし(おしゃれをする人)」かもしれません。
「羽子(はね)」「羽子突き」「追い羽子」「羽子板」などは新年の季語です。当然ながらバドミントンやシャトルコックは季語ではありません。
『ひ』・・・向日葵
「高原の向日葵の影われらの影 西東三鬼句」
季語は向日葵、季節は夏です。夏を象徴する花ですね。フランス語では太陽という単語とヒマワリという単語が同じ「soleil(ソレイユ)」だと聞いて調べてみました。太陽の方を向くことからターンするという意味の言葉と太陽という言葉を組み合わせたような単語がヒットしましたが、太陽を表すsoleilも向日葵を表す場合があることがわかりました。
『も』・・・モクレン
シモクレンを描きました。ハクモクレンもシモクレンもともに春の季語です。なんと、この暑いさなかにシモクレンが咲いています。私はつい先日、8月下旬に転勤したのですが、現在の職場にほど近いマンションの周りに植えられている木の中にシモクレンが一本あって、8月の日差しを受けてたくさんの花を咲かせていました。いったいどうなっているのでしょうか。
「歩いて行こう 花が咲う(わらう)道を」と書き添えました。「咲」と「笑」は誤って伝えられたという説があります。「咲」は口へんで「わらう」、「笑」は竹冠で「さく」だというのです。言われて見ればそんな気もしてきます。
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