デ某の「ひょっこりポンポン山」

腎がんのメモリー(術後10年クリアーし"卒がん")、海外旅行記、 吾輩も猫である、人生の棚卸しなど。

母101歳の旅立ち

2023-07-20 21:08:39 | ごあいさつ
 7年余前、母は 父のいるグループホームに入り 半年余をともに過ごしました。若き日の睦まじさ 斯くや!の半年余でしたが、父が旅立つと どこかふっきれたようなところがありました。

    
                  母の旅立った翌16日に 日本海 弓ヶ浜から撮った大山    

 コロナ禍にあっては面会も制約され 僅か15分余を2階の窓越しに声をかけ手を振るだけのための帰省も…。それでも血液検査では殆どの項目が標準値内にありましたし、食堂には自室から歩いて行きトイレも介助不要。100歳どころか「110まで生きる」勢いでした。

 昨年5月に100歳の誕生日を迎え 敬老の日に総理大臣表彰を受けました。長生きの家系ながら100歳超は母が初めてでした。市からお祝いに名産 "伯州綿" のタオルケットを戴きました。正直なところ 私より長生きしたらどうしよう!と思うほど丈夫で健やかでした。



 今月13日夜に母のグループホームから電話がありました。『食堂には来られますが すぐ居眠りされ 食事は召し上がられません』『水分だけでも!とヤクルトやジュースを勧めましたが それも…』。翌14日夕にも電話があり 『やっぱり殆ど召し上がられません』『M先生が明15日に点滴に来て下さることになりました』。
       ※ M先生は市内で開業されている内科医で母の教え子の一人でした。

 夏バテかな? 点滴で元気になるだろう! と思いつつ 姉に電話しました …「ちょっと厭な感じがする。今月中に一緒に帰省しよう」と。一度は「16~18日に帰省」と決めたものの 「7/30~8/1」に変更しました。

 15日朝に電話が鳴りグループホームから 「今 亡くなられました」。郷里まで車で 300km 。三連休初日の所為か名神~中国道は車が多く炎天下5時間のドライブ。高速道路のSA施設内はすべてペット立入禁止ゆえ、老猫シマジロウは5時間ずっと狭い車内から出られず ちょっと可哀そうなドライブとなりました。



 グループホームに着くと 自室のベッドに いつもと同じ安らかな寝顔の母がいました。

 17日通夜。18日告別式。葬儀社に相談し 忌中掲示も 地元紙への死亡公告もせず 家族葬としました。それでも 親しくしている母の甥と姪十数人に来ていただくことになりました。さらに グループホームの担当の方、母の教え子でもある私の親友も "或るルート" で知り「絶対 行く!」と。ありがたく来ていただきました。

 101歳と2か月2週間。歳に不足はないとはいえ… 思いは残りました。
 7年前に父を送り いま母を送り… 二人とも長生きしましたけど つぎ 私の番は 案外!早く来るのかな?


    

       ※ 番外の "補遺" ゆえ コメント欄は閉じさせていただいています。

  【補遺】… 2023.11.29 記
          母が旅立った後、実家をろくに片づけないままに来ました。
          喪中欠礼を出し終え少し落ち着き 姉も一緒に境港の実家に三泊四日で帰省しました。
          父も母も何一つ断捨離することなく旅立ちましたから、衣類・写真・書籍のほか
          父が作った膨大な楽焼の茶器や篆刻、母の書や刺繍作品などを前に途方にくれました。
          途方にくれつつも自ずから在りし日を偲びましたが、偲んでばかりいては片づきません。
          たとえば茶器などは十数点を残し総て廃棄処分することにしました。写真も同様です。
          「おやじ、おふくろ、ごめんな…」と言いながら清掃センターに数回にわたり搬送。
          それでも三泊四日では片づきそうになく 何度か帰省し整理することになると思います。
          写真は初冠雪となった大山(11/26 米子ICから)。11/29の帰路にもう雪はありませんでした。
          運転免許を思いがけず視力ぎりぎりで更新した私、この先 何度 この風景が見られるやら…。


           

  【補遺②】… 2023.12.25 記
          みなさま クリスマスおめでとうございます。
          この夏に旅立った母の喪中につき 年末年始のご挨拶を欠礼することとしています。
          でも今日はイエスさんの誕生を祝うクリスマス … 平和を祈りお祝いしたいと存じます。
          ウクライナでは50万余の方々が亡くなられ その多くは侵略した側のロシア兵。
          そしてパレスチナでは2万人余が亡くなられ その多くが最も弱い子どもたち。
          神も仏も … と思いつつ すべては人間の為したことではあります。
          人の世のことは人が責めを負い人の英知と勇気をもって解決するほかありますまい。
          糺すべきは何か … 人の心!なれど 己の心も!と思い 心が軋みます。


          【久しぶりにQPのPC画を!     
    

  【補遺③】… 2024.1.5 記
          新しい年が始まりました。惨事とともに新しい年2024年が始まりました。
          犠牲となられた方々に心よりお悔やみを申し上げます。
          新しい年を迎え 風雨に晒され 葉の舞い散った拙庭の蝋梅…。
          今日 突然!のように芽吹く姿が現れました。
          殆どは蕾のままながら はやる!心を抑えられないかのように幾つか花咲かせました。


    
          
  【補遺④】… 2024.2.13 記
          今日 腎がん術後13年(正確には12年7か月)のCT検査の結果をききに某医大病院へ。
          お蔭さまで今回も無事クリアーしました。
          がんには厳密には"完治"はなく "寛解"といいます。
          一般に概ね5年で寛解ですが、"穏やかながん"たる腎がんには逆に"寛解"がありません。
          それでも10~15年で「卒業しました」と自ら寛解宣言する例が少なくありません。
          私もそろそろ…少なくとも15年で術後検診は打ち切りたいと思っています。
          10年過ぎた頃から もう十分!(生きた?)の思いが強くなりましたからね。
          それにしても放射線科・病理の "CT検査(頸部~胸部~胴部)報告書" の記述には
          いつも「これって日本語?」と思いますね。
           『腎癌術後に明らかな再発・転移を疑う所見を認めません』
           『既知の術後変化を疑う軟部陰影に著変を認めません』
           『撮像範囲内に有意な腫大リンパ節を認めません』
           『新規に肺転移・肝転移を疑う結節影を認めません』
           『膵臓・副腎・脾臓に特記すべき所見を認めません』
           『腹水貯留を認めません』etc.
          結果をきいた帰りは道草します。
          今日はかつての勤務先に少し用事があり寄ったところ、OB数人に出会いました。
          話題は政治の話から病気の話など四方八方に…。
          そして何人かの「えぇ~っ!」「知らんかった!」という訃報。
          長生きするほど病気に罹り 長生きするほど訃報をたくさん聞くことになります。嗚呼!
          もう一点…シマの現状について。
          先月末からにわかにトイレも自分で出来ないほど弱り 食欲も激減、脱水症状も…。
          以来 動物病院の休診日(水曜)以外は土日も含めて毎日点滴に通い症状に応じた薬の処方も…。
          その甲斐あって 体重は(増えませんが)減少が止まり トイレも自分で出来るまで恢復しました。
          楽観できる情況ではありませんが 精いっぱいのことをしたいと私も「細君」も思っています。


              

 にほんブログ村 シニア日記ブログ 団塊の世代へ 


 【過去ログ目次一覧】
吾輩も猫である~40 http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/58089c94db4126a1a491cd041749d5d4
吾輩も猫である~80 http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/dce7073c79b759aa9bc0707e4cf68e12
吾輩も猫である81~140 http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/f9672339825ecefa5d005066d046646f
吾輩も猫である141~ http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/b7b2d192a4131e73906057aa293895ef
人生の棚卸し http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/ddab58eb8da23a114e2001749326f1f1
人生の棚卸し(2) https://blog.goo.ne.jp/00003193/e/22b3ffae8d0b390afee667c0e9ed92ed
かんわきゅうだい(57~) http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/20297d22fcd28bacdddc1cf81778d34b
かんわきゅうだい(~56) http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/a0b140d3616d89f2b5ea42346a7d80f0
閑話休題 http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/c859a3480d132510c809d930cb326dfb
腎がんのメモリー http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/bee90bf51656b2d38e95ee9c0a8dd9d2
旅行記 http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/23d5db550b4853853d7e1a59dbea4b8e
新聞・TV・映画etc. http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/a7126ea61f3deb897e01ced6b3955ace
ごあいさつ http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/7de1dfba556d627571b3a76d739e5d8c

名残の季節 https://blog.goo.ne.jp/00003193/e/ce82e1c580f64c8ab8d43e2c674a481d
LAST10  https://blog.goo.ne.jp/00003193/e/3e9ca3a9dcf3a5c54737ace66e4e9a8e