特定非営利活動法人 被災者応援 愛知ボランティアセンター 公式ブログ

2011年3月17日設立。孤児遺児応援活動、被災地ボランティア活動等、現在進行形で被災者応援活動を行っています。

愛知ボラセンの活動予定⇩(更新日:2024.5.3)

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NPO法人被災者応援愛知ボランティアセンターは、観光庁からの「観観産第174号(平成29年7月28日)災害時のボランティアツアー実施に係る旅行業法上の取扱いについて(通知)」に基づき、被災地ボランティア活動を実施いたします。

災害時のボランティアツアー実施に係る通知の適用対象となる地域について


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愛知ボラセン 結成8年!

2019年03月17日 15時17分07秒 | NPO法人・運営関連

代表の久田です。

 

8年前の2011年3月17日、被災者応援愛知ボランティアセンターの結成会議を愛知私学会館大会議室で開催しました。

今日は愛知ボラセンの8歳の誕生日です。

 

この日、愛知私学会館4階大会議室にあふれる60人以上の方々が参加されました。

今、振り返って重要だったと思われることを挙げて、活動の確認にさせていただきたいと思います。

①参加呼びかけは、朝日新聞の地方版の他にメールくらい。参加呼びかけメールを私が発信し、それを「チェーンメール」として次から次へメールが拡散されました。ついには、ロサンゼルス在住の方から私のところにメールが回るほどの拡散ぶり。それが60人を超える参加者につながったと思います。

②最初の会議で、名古屋で誰でもできる分かりやすい活動を提案しました。それが、春物新品応援衣類を、名古屋で集め、名古屋で仕分け・分類し、被災地へ届ける活動です。未曾有の被害を目にし、何かをしたいと思う人たちの心に響いたと思います。

③そして、「春物新品応援物資」とすることで、大量にやってくる「善意」の要らない古着が殺到することを抑え、新品衣類で被災者が少しでも元気になれるように応援することを明確にしました。これは阪神淡路大震災、中越大地震などの経験から生まれたものです。

④結成会議で規約を提案しました。当たり前のことですが、きちんとした団体をめざすことを示すことができたと考えています。

⑤受け入れ態勢が整うまで、マスコミでの応援衣類募集告知を抑えました。報道はよりよい活動のためにできるだけうまく活用し、時には報道してもらわないようにすることもポイントだと考えています。

⑥物資集積、仕分け・分類場所として、多くの人にわかりやすく、来やすい場所をと考え、これまでの活動の経験から、会場を真宗大谷派名古屋東別院さんに依頼し、快諾を頂けたこと。境内のお茶所をお借りできたことで、分かりやすく自由に使える場所とともに、東別院さんが認めた信頼できる団体というイメージも頂くことができました。

⑦物資を集め、物資を送るための費用として、段ボール1箱500円程度の輸送費寄付をお願いし、仕分け・分類するボランティアさんも募りました。物とお金と人が一緒になって集まりました。なお、輸送費寄付はいろいろなクレームを想定し、問答集を作りましたが、ほとんど必要ありませんでした。

⑧「春物新品応援衣類」は、アート引越センターさん、サカイ引越センターさんから不要になったほぼ同じサイズの段ボール箱を無料で頂き、それに、男性用、女性用、子ども用、ベビー用、上着、下着、サイズ別に分けて、1品ずつ丁寧に仕分け・分類しました。作業にせず、受け取る方々のことを思い丁寧には、ボランティアさんの信頼を得ることに繋がっていきました。これは今の追悼キャンドル製作にも受け継がれています。

⑨仕分け。分類についてはボランティアさんの意見・提案を積極的に採用し、させられる活動、指示される活動ではなく、ボランティアさんの主体的な活動、自分が積極的に関わりたい活動にしていきました。愛知ボラセンは「人を巻き込む力」が強いというようなことをしばしば言われます。「巻き込み力」などという言葉もあるようですが、私たちはそもそも「巻き込む」ということを考えていません。もしも巻き込むのであれば、その中心には私たちがいて、ボランティアさんは受身の「巻き込まれる」人たちになります。それはとても不遜な考えだと思っています。ボランティアさんの主体的な活動になるように活動を組み立てていくことが、活動の継続性や広がりを考えていく上で大切なことだと考えています。愛知ボラセンが幅広い活動を少ないスタッフで継続的にできている最大の理由は、多くのボランティアさんたちが自分のこととしてその活動をしなければと考えていらっしゃるところにあります。このことを初期のころから実践できていたと思っています。

⑩「春物新品応援衣類」は私たち自身で輸送し、私たち自身の手で配布しました。そして、そこで「今」必要な物を被災者から伺い、ブログで募集を呼びかけました。被災者に必要なもの・ことを固定的にとらえず、「今」必要なものを何かをつねに考えることにつながっていきました。

⑪配布に際して、女性下着はパーティションで別のコーナーを設け、男性立入禁止にしました。この丁寧な配布は被災者やボランティアさんから信頼を得ることに繋がったと考えています。

⑫4月早々に、震災孤児遺児応援ワンコインサポーターズ2万人活動を始めたことで、長期的な活動に芯が生まれ、さらに孤児遺児が卒業する2030年まで活動を続けることを明確にしました。

⑬会計(収支)をできるだけ明確にしました。こうした活動で問題が起きることの一つが金銭問題です。任意団体であっても、会計をブログで公開し、クリーンなことを示していきました。

今年は、設立から1か月前後のことで、今にも、そして色々な活動につながる大切だと思うことをまとめてみました。私が愛知ボランティアセンターの活動を始める前に、思い出すだけでも、10以上の市民活動を中心的になって実践し、その中で学んだことを愛知ボラセンの活動の中に活かしてきました。経験の蓄積は重要なことと思います。

もちろん、それは優秀なスタッフ、すばらしいボランティアさんがいらっしゃったからこその8年間でした。至らない点も多々ありますが、この8年間を土台に9年目の活動も続けて参ります。

今後も皆さんのご協力、よろしくお願いします。

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