介護福祉は現場から 2007.02.22-2011.01.25

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「社会」に疎いエリート

2007-06-29 10:14:04 | 映画・読書
今朝
6号館(私がいるところ)の前で
久しぶりにカメラを。
空は夏の雲だが・・
今夜も雨という

宮沢喜一元首相がきのう亡くなった。
新聞やテレビがその業績を報じている。

テレビで
憲法9条の意義について熱弁をふるっているのを
聴いたことがある。

専門外で判らないが
経済政策的には
日米繊維交渉、バブルの対応、不良債権の処理
・・いずれも芳しい結果ではなかったようだ。

20年以上前の
ドイツ大使館勤務時代
当時無役だった宮沢さんと夕食をともにしたことがある。
吉野大使夫妻、宮沢さん、それに私。
大使公邸で夕食をともにしたと思う。
ちょうど適当な相手役がいなかったのか
お鉢が回り、私は恐縮して大使と宮沢さんとの
話を聞いていた。

今でも記憶しているのは
話が(私の担当分野ということで)社会保障のことに及び
私が日本の国民健康保険制度のこと
(ドイツにはこれと同じものはないから)
を話したとき、宮沢さんがまったく国保制度について
ご存知ないということだった。

サッチャーが首相だったときの自伝を勉強のため
英語で読んだことがあるが
首相時代、サッチャーはNHS(ナショナル・ヘルス・サービス)
の改革に向けて陣頭指揮をして20何回閣議レベルで
首相自身の改革の方向を提起した・・
というくだりを記憶している。

日本のかってのエリート(法律学や経済学を学んだ人たち)
は、社会保障・医療問題・年金政策・介護政策など
ヨーロッパのエリートや政治家が持っている専門知識と見識を
持っていない。

そういえば
中曽根さんも歴代の首相の中では見識のある方だが
この方への長いインタビューを本で読んだとき
社会保障に関する部分がわずか2~3行だったので
私はがっかりしたことがある。

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